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東大受験生がみんなやっている学習方法は?小学生に人気の塾やコンテストからも、合格の道は開ける

OTONA SALONE / 2023年8月31日 21時1分

さんきゅう倉田さんは、オトナサローネでの連載をまとめた書籍(電子)がロングセラー人気の、元国税芸人であり吉本芸人でもあります。この3年間は仕事の傍ら、受験勉強にも専念する多忙な日々を送っており、23年4月に晴れて東京大学文科二類に合格したことは大きく報道され、話題になりました。

東大生たちに囲まれる暮らしが始まり、彼らの瞬時の判断力や教養、その合理性は「学ぶことばかりだ」と言います。そんな東大生たちの知られざる世界を、さんきゅう倉田さん独自の視点で語っていただきます。

前編のにつづく後編です。

頭脳のオリンピアがゴロゴロいる

小学校4年生のときに、高校数学の学習を終えていた知人がふたりいます。彼らは公文式に通っていました。公文式では、自分の学習速度に合わせて、用意されたプリントを用いて自習します。周りの児童に合わせることなく、得意な分野は速やかに、苦手な分野はじっくりと取り組むことができます。

 

小4で数学を終えた知人のうちのひとりは、高校のときに数学オリンピックの日本代表に選ばれ、アメリカで行われた世界大会に出場しました。そういったオリンピアが東大にはたくさんいます。

 

ぼくなんて、今年の4月まで数学のオリンピックがあることも知りませんでした。数学だけでなく、物理や科学、情報、倫理など様々な分野のオリンピックがあって、金メダルを取得すると東大推薦入学への道が開かれると言われています。

 

 

東大受験は過去問重視。でも解答は非公開!

東大受験では、過去問の学習が有効だと考えられています。東大クラスを用意する大手の予備校は、必ず過去問の模範解答を作成し、一部の予備校はその解答を公開しています。

 

なお、東大は入学試験の解答を公表していません。だから、答えがひとつしかない記号問題や数学などの一部を除き、答えがわかりません。そのため、予備校の模範解答が羅針盤のような役割を果たします。ただ、予備校は英語以外の外国語に対応していません。よって、フランス語、ドイツ語、中国語で受験する人は、羅針盤もなく真っ暗な海を漂って、目的地である「合格」を目指すことになります。

 

東大の受験生は早ければ高校1年で、遅くとも3年の初めには過去問の学習を始めます。しかし、彼らがどんなに賢くとも、難度が著しく高い問題は解けません。東大入試はその年によって問題の難度が大きく異なり、同じ年でも問題によって難度のばらつきがあります。そのような傾向を掴み、易しい問題を確実に解答することが重要であると、過去問から気づくことができます。

 

今年の東大入試問題の難易度はというと…

今年の文系の数学の問題は、ここ数十年間で最も易しかったと言われています。80点満点で70点以上を取る人も多く出たかもしれません。ぼくも調子が良ければ70点を超えることができた。しかし、最後の問題で方針を誤って結果は50点。

非公式の情報ですが、合格者全体の平均は50点(前年は30点)、不合格者の平均は39点といわれています。なお、全科目で合格者平均を取ると、余裕を持って合格できます。

 

「詰め込み教育」と呼ばれて、過度な学習が批判されることがありますが、どこまでが適切でどこからが「詰め込み」なのかは誰にもわかりません。東大を目指す子どもに限らず、本人の能力に合わせて、どんどん学ばせてあげることが大切だと思います。

 

 

『お金持ちがしない42のこと』
さんきゅう倉田・著 990円(10%税込)/主婦の友社

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≪芸人・元国税局職員 さんきゅう倉田さんの他の記事をチェック!≫

 

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