1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

【高尾美穂医師×IMALU】異常な「おりもの」は何が違う?普段から気をつけているとわかることって何ですか?

OTONA SALONE / 2024年3月4日 21時0分

女性の健康週間(3月1日~8日)と3月8日の国際女性デーに合わせ、3月8日14~17時に配信される「わたしたちのヘルシー 心とからだの話をはじめよう in Mar.2024」。全部で8つのプログラムの中の1つとして、産婦人科専門医の高尾美穂先生とタレントのIMALUさんが「おりもの」についてのトークを繰り広げました。その一部をダイジェストでご紹介します。番組は4月30日までアーカイブ配信中ですので、フルバージョンをぜひぜひこの機会に聴いてみて。

 

おりものについて学ぶ機会はほぼない。みんなあまりよくわかっていないその存在

左・高尾美穂先生 右・泉谷紗也佳さん

まずは小林製薬で研究開発を行う泉谷紗也佳(いずたに・さやか)さんから、昨年9月に東京・原宿で行われた「おりもの」の展覧会の話でトークがスタート。日本ではじめて「おりもの」の存在を世に打ち出したおりものシート「サラサーティ」の35周年を記念して、おりもののにおいやケア方法など正しい情報を発信する、過去に例のない展覧会でした。おしゃれな館内では「知りたかったけど知る機会のなかった」展示の連続、驚くほどの反響が寄せられたのだそう。

 

「おりものは生理以外の期間ずっとつきあっていくものですが、学校で教わることもなく、情報も少ないため、不安の声もたくさんあります。この展示会で一番人気だったのが『おりものの展示』です。におい、色などがわかるように展示したため、何が異常ではないのかがわかって安心しましたとの声が集まりました」と泉谷さん。

 

35周年と聞いた高尾先生が「私より3つ先輩くらいですね(笑)」とコメント、笑いを誘って話し始めます。

 

「女性の体について学ぶ場でも、おりものはそれほどとりあげられません。生理周期に伴う変化があることは知られてはいますが、変化するからこその不安があります。風邪をひいたり、性交渉など外からの刺激で変化することもあまり知られていません。ですが、変化を知ると体調のバロメーターになります」

左・IMALUさん 右・司会進行の竹田由紀アナウンサー

おりものとは何なのか学んだ記憶は?という問いに、IMALUさんが

 

「ないですね! 私の認識だと、生理のおわりかけに出てくるものということしかわかっていません、あってますか?」と即答。

 

では、正常なおりものとはどんなものなのか?という話題に移ります。高尾先生からは、

 

「名前の通り、体からおりてくるものです。子宮、腟、汗腺からの分泌物が混じり合ってできたもので、ねばっとしていたり、さらっとしていたり。成熟した女性なら誰にでもあるものです。役割は自浄作用、外部から細菌が侵入しないように腟の中を保ってくれるほか、子宮の中に精子を入りやすくし、受精の手助けをします」

 

「正常なおりもの」「要注意のおりもの」って?実際見てみると「なるほど!」

ここで、展覧会でも大人気だったおりものの見本が登場します。

「透明や黄色がかっているものは正常です。ちょっと赤味があるものは、生理後ならば問題ないですが、その他のタイミングでは注意が必要です」と泉谷さんが説明すると、

「わかる、わかる!という色と、こんな色見たことないな?という色がありますね。確かに、日によって白っぽい、茶色っぽいという違いがありますね、これは面白いですね」とIMALUさん。

 

高尾先生が解説します。

「おりものシートが白いからわかりやすいですね。ピンクや茶色、やや黒っぽいものは、ごくわずかに血液が混ざっていると考える必要があります。生理後でないならば不正出血のサインの可能性があります。白から黄色は正常な生理周期のおりものです。黄緑や、泡立っているものは、感染症を疑うことも」

 

さらにはニオイのサンプルも。IMALUさんがトライします。最初の1つめは?

「あ、ちょっと酸っぱい感じです。ほんのり酸っぱい乳製品、ヨーグルトのような香りです」

「膣内の善玉菌である乳酸菌の匂いです」と泉谷さん。

 

「こっちは……ダメなニオイです! 何かが腐ったような、ヨーグルトをずっと冷蔵庫に入れておくとこうなるよねというニオイ!」と反応するIMALUさんに、

「腐敗臭ともいわれるニオイです。あまり強くなってくると、増えてほしくない菌が増えている可能性があります」泉谷さんが解説します。

「もう1つのダメなニオイは……わぁ、魚? 生臭い、魚っぽいです。もう1つも全然違います、部活の汗みたい? ぎゅっと詰まって

「これに限らず、匂いは正常なおりものにも少しは入っています。悪い要素が多くなってしまうとこういうニオイになってしまいます」と泉谷さんがまとめます。

 

高尾先生からの説明は?

「ニオイのご相談は結構あります。ちょっと酸っぱいくらいのニオイは十分大丈夫ですが、1週間同じ状況が続く場合は医師に相談してもらったほうが。腟には自浄作用があり、本来は元に戻っていく力を持っています。からだの外に出てから時間がたてば当然ニオイも変化しますので、すごく気にしないとならないことではありません。いくつかのサインが重なる場合にバロメーターとして捉えてください」

 

ちなみに、1か月のうちどのタイミングならば体は「正常」なのでしょうか?

 

「体がベースの状態に戻るのは生理が終わった後です。そのあとの排卵期での、体の状態と変化を見てください。排卵期は粘り気があるけどさらっとしたおりものに変わるため、精子が泳いで登っていきやすいのです。そこから数日で状況がころっと変わるため、興味を持って眺めていただくと、排卵期が終わったね!とわかるようになります」

 

ここまでの前編では「おりものの基礎」をお話いただきました。続く後編では「おりものからわかること」を教えていただきます。

 

≪OTONA SALONE編集長 井一美穂さんの他の記事をチェック!≫

 

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください