シリア危機:適切な医療が受けられずに苦しむ子どもは数百万人~国内の医療システムが壊滅的状況に~

PR TIMES / 2014年3月10日 15時38分

子ども支援の国際NGOセーブ・ザ・チルドレンが報告書「シリア内戦の大きすぎる犠牲:3年に及ぶ医療の崩壊が子どもたちに与える影響」を発表

子ども支援専門の国際組織セーブ・ザ・チルドレンは、3月10日に新しい報告書「シリア内戦の大きすぎる犠牲:3年に及ぶ医療の崩壊が子どもたちに与える影響(A Devastating Toll: The impact of three years of war on the health of Syria’s children)」を発表し、シリアの医療システムの壊滅的な状況により、子どもたちは紛争に巻き込まれて犠牲になっているだけでなく、予防や治療が可能な病気で苦しみ、命を落としていることが、明らかになりました。



報告書では、医療システムの崩壊が、医療従事者に非人道的な治療行為を強いている他、命を脅かす感染症に苦しむ子どもが数百万人にのぼることを伝えています。シリアの医療システムの崩壊の度合いは、以下のような、様々な恐ろしい形で現れています。

●怪我をした子どもたちを治療する機具がないため、四肢を切断しなければならない
●停電が頻繁に起きるため、新生児が保育器の中で亡くなっている
●麻酔がないため、患者が意識を失うために金属の棒で気絶させられることを希望する
●病院に子どもを連れて行っても医療スタッフがいないため、医療知識のない親が子どもに対して点滴を投与している

「シリアの人道危機は、瞬く間に医療危機を引き起こしました。シリア国内に残っている子どもたちは悲惨な状況に耐えています。現在のシリアでは、医者を見つけられるだけでも幸運なことで、治療に必要な医療機器や薬を持っている医者を見つけるのは、ほぼ不可能です。子どもの命を救うために、医療従事者は目を覆うような処置を施さねばならなくなっています。」セーブ・ザ・チルドレン中東ディレクター ロジャー・ハーン


シリア国内で働く一人の医者は、セーブ・ザ・チルドレンに次のような証言をしてくれました。「瀕死の火傷や骨折を負った子どもの患者が、ほぼ毎日運ばれてきます。しかし、わたしたちの病院には複雑な手術を施す設備がなく、出血多量で命を失う危険を防ぐために、四肢を切断しなければならない場合があります。」

また、ポリオやはしかなどの感染症の流行も大きな問題です。今のシリアでは、8万人の子どもたちがポリオにかかっていて、身体の麻痺、不具、命の危険に脅かされています。強力なウィルスが密かに拡大していることも懸念されています。

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