本屋大賞「翻訳小説部門」を受賞したオランダの作家による『リスのたんじょうび』を初邦訳!
PR TIMES / 2018年9月21日 13時1分
『ハリネズミの願い』の著者がおくる、ともだちとすごす豊かな時間に満ちた9つのちいさな物語
株式会社 偕成社(出版社 本社:東京都新宿区 代表取締役社長:今村正樹)は、『リスのたんじょうび』(著:トーン・テレヘン 訳:野坂悦子 画:植田 真)を9月に刊行します。
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2017年に『ハリネズミの願い』(新潮社)で本屋大賞「翻訳小説部門」を受賞したオランダの作家、トーン・テレヘンの未邦訳作品『リスのたんじょうび』が刊行されます。
1995年に絵本としてオランダで初めて出版されたこの作品に、「パーティー」をテーマとした8編を追加し、2012年に出版された『De verjaardag van de eekhoorn en andere dieren(リスのたんじょうびとほかの動物たち)』を完訳した作品です。
日本語版には、画家の植田 真が描き下ろしたイラストがほぼ全てのページに収録されています。
表題作の「リスのたんじょうび」は、わすれっぽいリスが誕生日に森じゅうの動物や虫を招待するところから始まります。
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だれか招待し忘れた人がいないかというリスの心配をよそに、森のともだちはプレゼントを用意して、とびきりのおしゃれをしてリスの誕生日会にやってきます。リスの用意したケーキを食べ、ダンスをして、動物たちは誕生日のひとときを楽しく過ごします。
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みんなが帰って、ひとりになったリスは「ぜんぶうまくいったのかな?」と不安になります。ケーキはみんなに行き届いたのか、いまどこかでだれかがベッドにはいって「あのパーティー、ほんとは気にいらなかったよ」と思っているのではないかと......
そこにアリが「たのしいパーティーだったって、もういちど、つたえたくなってね」と戻ってくるのでした。
自分が楽しいと思っているだけ、相手もそう思ってくれているだろうか。そんなだれもが抱いたことのある不安な気持ちと、それをやわらかに解きほぐしてくれる友人の存在が、動物たちの温かなやりとりを通して描かれます。
他にも、ちょっぴり変わりものの動物たちのちいさな物語が8編収録されています。
オランダの国民的作家がおくる、宝物のような短編集を、ぜひ貴媒体でご紹介ください。
【著者紹介】
著:トーン・テレヘン
1941年生まれ。作家、詩人、医師。1984年に幼い娘のために書いた動物たちの物語『一日もかかさずに』を刊行後、動物を主人公とした物語を50作以上発表し、文学賞を多数受賞。2016年に邦訳刊行された『ハリネズミの願い』(新潮社)で本屋大賞翻訳小説部門を受賞した。その他の邦訳作品に『きげんのいいリス』『おじいさんに聞いた話』(新潮社)や、絵本『小さな小さな魔女ピッキ』(徳間書店)などがある。
訳:野坂悦子(のざかえつこ)
1959年生まれ。翻訳家、作家。『おじいちゃん わすれないよ』(金の星社)で産経児童出版文化賞大賞を受賞。『第八森の子どもたち』(福音館書店)、『きつねのフォスとうさぎのハース』(岩波書店)、『100時間の夜』(フレーベル館)、『とんがりぼうしのオシップ』(BL出版)など、訳書は100を超える。創作作品に『ようこそロイドホテルへ』(玉川大学出版部)など。紙芝居文化の会で海外統括委員もつとめる。
画:植田 真(うえだまこと)
1973年生まれ。画家。『マーガレットとクリスマスのおくりもの』(あかね書房)で日本絵本賞を受賞。おもな作品に、『スケッチブック』(ゴブリン書房)、『まじょのデイジー』(のら書店)、『おやすみのあお』(佼正出版社)、『ぼくはかわです』(WAVE出版)、『えのないえほん』(作・斉藤倫、講談社)など。さし絵・装画も多く手がける。
【書籍紹介】
|サイズ|19cm×16cm
|ページ数|130ページ
|ISBN コード|978-4-03-521360-4
|対象|小学校中学年から
|定価|1,400円+ 税
|発売日|2018年9月26日配本予定
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