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切削油・洗浄液の油分回収装置「JCC-HM」の浮上油回収ユニットを発売

PR TIMES / 2021年11月18日 13時0分

液中・液面のダブル除去を実現し、JCC-HMの油分回収量が2倍以上に!

産業機械メーカーの株式会社スギノマシン(富山県魚津市、代表取締役社長:杉野 良暁)は、マイクロバブルを利用した切削油・洗浄液の浄化ユニット「JCC-HM(ジェイシーシー エイチエム)」に取り付ける浮上油回収ユニットを開発し、販売を開始しました。
4つのフロート(浮き)が回収ユニットを液面に浮かせ、液面に浮上して溜まっている油分を回収します。JCC-HMの処理回路に本製品を取り付けるだけで、JCC-HMの油分回収量を2倍以上に増やすことができます。また、既に納入済のJCC-HMに対しても、接続部の配管を変更することで後付けが可能です。



[画像1: https://prtimes.jp/i/70070/45/resize/d70070-45-bcae28852694e248268e-0.png ]


1.装置概要
マイクロバブルの力で液中の油分を除去する浄化装置「JCC-HM」に取り付ける、浮上油を回収するユニットです。切削油や洗浄液に混入した油分は液面に浮上して溜まりやすいため、浮上油回収ユニットを4つのフロート(浮き)で液面に浮かせることで、液面の油分を効率良く吸い込んで回収します。

今回開発した浮上油回収ユニットは、既存のJCC-HMの機能はそのままに、浮上油を回収する機能を追加できます。油分が浮上して溜まりやすい液面と、油分が分散していて回収しにくい液中の両方を同時に処理できるため、切削油や洗浄液に混入した油分を、徹底的に取り除くことができます。

[動画: https://www.youtube.com/watch?v=Ge2OA0Ijtbg ]



[画像2: https://prtimes.jp/i/70070/45/resize/d70070-45-6bcece4bcb6b2ad4e46c-1.png ]


2.開発背景
 切削液や洗浄液に混入してしまった油分は、液の腐敗の原因となって悪臭を発生させたり、切削油や洗浄液の機能を低下させたりと、様々な問題を引き起こします。液の交換にはお金も労力もかかるほか、劣化した液は産業廃棄物として処理されています。そのため、近年叫ばれているSDGsといった環境問題の観点からも、液に混入した油分を取り除き、液を長く使用する動きが広がっています。
 液に混入した油分は、その比重差から時間が経つと次第に液面に浮上します。液面に浮上した油分を回収できる商品は既に数多くありますが、稼働中の機械のタンクは流れが速く、油分はなかなか液面に浮上することができません。それに対して、当社商品の「JCC-HM」はマイクロバブルを発生させて、液中に分散している油分を浮かせて分離・除去できるため、油分が液面に浮上していなくてもタンク全体から効率良く油分を除去できます。

 今回、油が液面に浮上していなくても回収できるJCC-HMのメリットはそのままに、液面に浮上して溜まっている油分も同時に除去できれば、かつてない高効率な油分除去が実現できると考えました。そこで、従来の機構はそのままに、後付けで浮上油を回収する機能を追加できる「浮上油回収ユニット」の開発に至りました。

[SDGsへの貢献]
・廃液(産業廃棄物)を大幅に削減できる。 (12:つくる責任 使う責任)
・作業者の環境を改善し、健康を保護。 (8:働きがいも 経済成長も)


3.特長と原理
<JCC-HMの原理図>
[画像3: https://prtimes.jp/i/70070/45/resize/d70070-45-01491f20835c612c54f6-3.png ]


【JCC-HMの特長(従来機同様)】
(1)フィルタが不要!マイクロバブルで汚れを浮かせて除去
 マイクロバブルに液中の油分を付着させ、水面に浮上させることで、液を浄化します(原理図3.,4.)。廃液(産業廃棄物)の削減、作業者の更液・タンク清掃作業の手間削減など、多くのメリットがあります。
(2)独自の内部構造で、汚れを素早くきれいに分離
 9枚羽のコアレッサを5つ搭載し、合計45枚の羽根で、油が付着した泡を凝集させます(原理図4.)。泡が大きくなると浮上速度が上がるため、素早く汚れを分離できます。
(3)エアだけで稼働、電源不要
 必要な動力はエアだけで、電源が不要です。エアと給排水のホースを繋げば、すぐに稼働できます。

【浮上油回収ユニットの特長】
(1)液面、液中のダブル除去で、油分を効率よく徹底回収!
 液中から油分を回収できるJCC-HMに開発した浮上油回収ユニットを取り付けることで、液面と液中の両方の油分を同時に回収できるようになりました。既製品は液面に浮上した油分のみを回収する装置が多い中、本製品は液面・液中の両方から同時に油分を回収できるため、かつてない処理速度を実現しました。社内テストでは、ベルト式のオイルスキマーと比較して9倍の油分を回収できました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/70070/45/resize/d70070-45-c68676b2de4159e42268-2.png ]


(2)4つのフロートで、傾かず安定した処理が可能!(特許出願済み)
 液面の油分を回収するため、装置を液面に浮かせるフロートは重要な役目を担います。フロートの安定性が欠けると、ユニットが傾いたり水没したりして上手く除去できない場合があります。
 今回開発した回収ユニットは、90度おきに4つのフロート(浮き)を搭載し、安定して液面に浮かび続けられる構造を実現しました(特許出願済み)。タンク内がどのような状況でも、安定して液面に浮かび続け、浮上した油分を回収し続けます。

(3)消耗品や部品交換が発生しません!
 フィルタの交換やベルトの摩耗など、他方式の浮上油回収装置で発生する消耗部品の交換がありません。消耗品・作業者のコストを削減します。

(4)納入済のJCC-HMにも、後付けでオプション取り付け可能!
 従来のJCC-HMの処理回路に、後付けで装着できる設計になっています。処理したいタンクの状態や浮上油分回収の必要性に合わせて、フロートオプションを後から装着することが可能です。


4.液中の油分除去のメリット
液中の異物除去によるメリットは以下の通りです。
1. 切削液・洗浄液の腐敗を抑制し、悪臭の発生を防ぐ
2. 油分の混入による、潤滑性やさび止め性といった切削油の機能低下を防ぐ
3. 液を更新する頻度を抑えて、コストを削減し廃液(産業廃棄物)の発生を抑制
4. 油分によるタンクやその周辺の汚れを防いで、作業環境を改善し、タンク清掃の手間も削減


5.仕様等

[表: https://prtimes.jp/data/corp/70070/table/45_1_ca56fa8715ca1fbfbf3b6ee8d1f4c11e.jpg ]



6.用語・補足
*1 マイクロバブル
直径100μm未満の小さい泡のこと。

<会社概要>
■会社名:株式会社スギノマシン  ■代表者:代表取締役社長 杉野良暁
■本社所在地:〒937-8511富山県魚津市本江2410番地
■TEL:(0765)24-5111(代)    ■創業:1936年3月1日
■事業:高圧ジェット洗浄装置、超高圧水切断装置、原子力発電保守用機器並びに廃炉機器、湿式・乾式微粒化装置、ドリリングユニット、タッピングユニット、マシニングセンタ、拡管工具・装置、抜管装置、鏡面仕上工具、バイオマスナノファイバー、産業用ロボット等の開発、設計、製造、販売
■URL:http://www.sugino.com/

-以上-

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