1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

【プレスリリース】中央アフリカ危機 雨季を前に18万3,000人の給水施設を復旧

PR TIMES / 2014年3月6日 13時41分

感染症集団感染のリスクに備えて



※本信は ユニセフ本部からの情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、独自に
編集したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_72778.html でご覧いただけます

【2014年3月5日 バンギ(中央アフリカ)・ダカール(セネガル)発】

雨季の到来を前に、ユニセフとパートナー団体は中央アフリカ全土で塩素消毒した
水を供給できるように給水設備を復旧し、18万3,000人以上が安全な水を得られる
ようになりました。雨季になると衛生状況が悪化し、コレラなど水に起因した病気に
感染するリスクが高まります。

ユニセフ・中央アフリカ事務所代表のスリマン・ディアベットは「紛争で避難して
いる方々の多くは、いまだ安全な水を得られない状況です。1回目の大雨がすでに
降っており、河川の水はよどみ、地面はぬかるみ、コレラ発生のリスクが高まって
います。子どもたちは、とりわけ不衛生な水と環境に関係する病気にかかりやすく、
子どもたちの命を守るためにも、清潔な水を供給することが必要です」と述べました。
紛争が始まってから1年以上が経ち、避難している家庭の多くはいまだ安全な水を
ほとんどまたは全く得られず、得られたとしても必要量のごく一部しか入手できて
いません。


■過去2カ月の取り組み(水と衛生分野)
・何も持てずに避難した人たち7万2,000人以上に、人から人へと感染する水に起因
する病気の予防のため、石けんと貯水容器、適切な衛生習慣の情報を提供。

・バンギにある軍の空港と国連施設(PK5、PK12)に避難しているイスラム系の住民
5,000人に水の支援。これらの場所は、キリスト系のアンチバラカの民兵に包囲され、
身動きが取れない状態にある。

・西部のボサンゴアでは、紛争中に略奪された国の給水施設の復旧を支援。
これまでに国内避難民1万7,000人が、ひとりあたり1日22リットル以上の水を利用
できるようになった。また、35万2,000人分の水の量と質の改善を支援。

・ECHO(欧州委員会人道援助局)の支援を受け、ユニセフはバンギの水処理施設の
処理量を増強。西部のブアールの給水システムのほか、アクセス可能な場所の
井戸の復旧を実施。

■既存の給水設備の修復を
ディアベット代表は「国内では、多くの給水ポイントが破壊され使用できなくなって
おり、1年以上もメンテナンスがされていない状況。トラックで水を運搬するよりも
より持続的に水を供給できるよう、新しい設備をつくるのではなく、できる場所では
既存の給水設備の修復を進めたい」と述べました。

2014年、ユニセフは中央アフリカでの子どもの人道支援のために6,200万米ドルの
支援を要請。このうち1,400万米ドルを水と衛生分野の支援が占めています。


■参考情報
雨季になると、特に屋外で排泄をしている場所では、排泄物による水源汚染のリスクが
高まります。感染症の集団発生を防ぐべく、ユニセフは、塩素消毒された水の供給に
取り組んでいます。塩素消毒された水は、水に起因する細菌性の病気(コレラなど)
を効率的に抑え込むのに最も有効な手法です。

バンギでは、部品とポンプを交換することで、水処理施設の生産性が30%増しとなる
見込みです。ユニセフは今後3カ月にわたり、1日あたり2万8,000立方メートルの水を
処理する薬剤を提供していきます。

ブアールでは、現在作業している給水システムが復旧すれば、4万人が再び清潔な水を
使えるようになる見込みです。

ボサンゴアでは、昨年9月に略奪にあって使用不可となっていた国の給水設備の復旧を
ユニセフが支援。2月14日以降、避難所を含めた地域で、安全な水が供給されるように
なりました。復旧前は、ユニセフが大型の仮設給水タンクに水をつめトラックで運搬
していました。

同国での水と衛生の支援分野では、ユニセフが支援ニーズや取り組みを調整し、緊急
対応を強化。この分野は政府の関係省庁のほか、同国の11のNGOと15の国際NGOにより
構成されています。


* * *

■数字で見る概況
・中央アフリカの人口/紛争下にある人口 460万人(子どもの人口230万人)
・人道支援を必要とする人  250万人
・国内避難民  65万7,000人
・バンギ市内の避難所57ヶ所に避難している人  23万2,000人
※すべてOCHA:2014年3月5日

ユニセフは支援活動を拡大中。現在、首都バンギのほかに現場事務所3ヶ所
(Bossangoa、Bambari、Kaga Bandoro)と移動チーム(Bouarへ派遣)を設置、
人員を増強して150名体制で支援活動を行っている。


■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Linda Tom, Communications Specialist, Central African Republic,
ltom@unicef.org
Laurent Duvillier, ユニセフ・西部・中部アフリカ地域事務所,
Mobile: +221 77 740 35 77; lduvillier@unicef.org
Kate Donovan, ユニセフ・ニューヨーク本部
Tel: 1-212-326-7452; Cell: 1-917-378-2128; kdonovan@unicef.org

ユニセフ・中央アフリカ事務所Twitter @UNICEF_CAR, #CARcrisis Faceb0ok:


■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を
促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと
協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場
にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての
子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会
のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ
活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください