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あなたの何気ない「いいね!」が、あなたの世界を「分断」している?ソーシャルメディアの功罪を考える本『アンチソーシャルメディア』発売!

PR TIMES / 2020年9月24日 12時15分

Facebookはいかにして「人をつなぐ」メディアから「分断する」メディアになったか

株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(本社:東京都千代田区、代表取締役:伊藤 守)は2020年9月25日に『アンチソーシャルメディア/Facebookはいかにして「人をつなぐ」メディアから「分断する」メディアになったか』(シヴァ・ヴァイディアナサン・著/松本裕・訳)を刊行します。



[画像: https://prtimes.jp/i/18193/422/resize/d18193-422-836186-0.jpg ]

メディア研究の第一人者による世界的提言、ついに翻訳! Facebookが人々を分断している?

遠く離れた友人の近況、ビジネスの最新情報、自分が応援しているアーティストの動向、そして自分の近況の発信…Facebookは私たちの生活に入り込んだソーシャルメディアのひとつになりました。

一方で、アメリカの総選挙やブレグジットしかり、昨今のコロナ禍でのデマやフェイクニュースの拡散しかり、多くの弊害をもたらしてきた側面もあります。

わたしたちは、ソーシャルメディアが提供する機能のポジティブな面ばかりに目を向け、マイナス面については目を逸らしつづけてきたのではないでしょうか。

「何気なく使っているFacebookだけど…それで、本当に大丈夫?」

ソーシャルメディアを長年研究し、自身もユーザーであるメディア研究の第一人者、シヴァ・ヴァイディアナサンはこうしたソーシャルメディアによる世界中の民主主義と知的文化の劣化に警鐘を鳴らします。

「コンピューターテクノロジーが人間の問題すべてを解決するかのように考えるFacebookの使命感(善意)と自信過剰こそが、逆効果をもたらしまっている」ということを、文化的・歴史的・哲学的に振り返りつつ、明らかにしていく1冊です。

便利さとスピードを追い求めてきたわたしたちは、今後ソーシャルメディアとどのように関わっていけばよいのか? 本書を通じて、今こそ立ち止まって考えましょう。


はたして、Facebookは民主主義を崩壊させる「害」となったのか?
ソーシャルメディアの構造的な問題を解明し、その関わりかたを問いかける!

Facebookの共同創業者兼CEO(最高経営責任者)マーク・ザッカーバーグは「世界のつながりをより密にする」という考え方のもと、このビジネスを突き動かしてきました。彼は、自分の会社が世界中の人々をひとつにできる、またそれは社会的な使命と考え、友人や家族をつなげるメディアから社会インフラとしてのコミュニティを目指し拡大してきました。

ですが、明らかにFacebookは人々を結びつけるのと同じくらい「分断」を深めており、国家やグローバル文化を良くしてもいなければ、人々の相互理解や民主主義の後押しもしていないと著者は説きます。

そして、Facebookには、以下のようなさまざまな危険性が引き起こす構造的な問題があると指摘します。


1.記事の信頼性
記事の出典を特定・評価する機能がないので、虚偽や誤解を招く情報が拡散されやすい

Facebookのニュースフィード上には、日々大量のコンテンツが流れていきます。そこには個人の投稿や報道記事、広告や動画などが混ざり合い、ユーザーがコンテンツの出どころや形式を見分けるのは簡単ではありません。「フェイクニュース」といった誤報や「プロパガンダ」的な情報の拡散を止める機能も、記事の出展を特定・評価する機能もないのです。
最近では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にまつわるフェイクニュースの氾濫が大きな問題となりました。世界的パンデミックのさなか、Facebookを通して急速に拡散されたデマ情報の方が、保健機関の公式情報の閲覧数を大きく上回ったと言われています。


2.エンゲージメント
エンゲージメント率の測定により、感情に強く訴えかけるコンテンツが蔓延しやすい

かわいい赤ちゃんや動物の画像や、気の利いたまとめ記事、そしてヘイトスピーチなど「強い感情的な反応」を生み、「関心を引いてユーザーに行動を促す」コンテンツが広がるような設計がされています。
こうした人々の関心や注目度こそ価値がある、とするアテンション・エコノミー化した世界において、もしかするとあなたの「何気ない、いいね!」が間違った情報や、扇動的な情報の拡散を後押ししてしまっているかもしれません。


3.フィルターバブル
ユーザーの興味・関心に基づくものばかり表示されるため、ユーザーの視野が狭まる

Facebookは「いいね!」や、頻繁なシェアやコメントといったユーザーの行動履歴から、そのユーザーの興味・関心にあったコンテンツを優先して提供してくれます。興味の湧かないものを見ずに済む反面、よく見るサイト・よく見る友人の投稿に偏り、結果的に異論や反論や、別の角度からの視点をもった情報に触れづらくなっていくのです。
そしてこうした「似た考えの持ち主同士を集うように仕向ける」機能によって、知らず知らずのうちに多様なグループ同士で、冷静で、情報に基づいた生産的な会話がどんどん阻まれていきます。


本書では、Facebookのこうした構造的な課題を明らかにし、実際に起こった事例を取り上げながら、文化的・歴史的・哲学的に分析しています。

Facebookははたして本当に「悪」なのか? メディアやテクノロジーと、民主主義や文化はぶつかり合うのか?著者渾身の提言をその目で確かめてください。


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【目次】
はじめに フェイスブックの問題とは何か
1.喜びを生むマシン 私たちを虜にするフェイスブック
2.監視するマシン 完全監視社会の到来
3.関心を引くマシン アテンション・エコノミー時代で勝つのは誰か
4.善意のマシン 善意がもたらす数々の失敗
5.抗議するマシン フェイスブックは世界を変えるか
6.政治のマシン フェイスブックは政治も動かすのか
7.偽情報のマシン フェイスブックが吐きだすフェイクニュース
おわりに ナンセンスのマシン


【著者情報】
シヴァ・ヴァイディアナサン Siva Vaidhyanathan
バージニア大学メティア研究教授、ならびに、メティアと市民権センター長、アメリカ デジタル公共図書館 理事、ニューヨーク人文科学研究所 フェロー。
メティア学や法学の研究に従事。1999年から2007年までは、ニューヨーク大学の文化・コミュニケーション部門に勤務。The Guardian and Slateの常任コラムニストの他、多くのメディアにも寄稿している。
元プロのジャーナリストであった経験を活かし『グーグル化の見えざる代償ウェブ・書籍・知識・記憶の変容』(インブレス)をはじめとする、テクノロジー・法律・社会に関する本を5冊出版している。

【訳者情報】
松本 裕(まつもと・ゆう)
翻訳家。
オレゴン州立大学卒。主な訳書に、『エクソダス』『測りすぎ』(みすず書房)、『大英帝国は大食らい』(河出書房新社)などがある。


【書籍情報】
タイトル:『アンチソーシャルメディア Facebookはいかにして「人をつなぐ」メディアから「分断する」メディアになったか』
発売日:2020年9月25日
刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
仕様:四六判並製/456ページ
ISBN:978-4-7993-2609-1
本体価格:2300円(税抜)

【本書のご購入はコチラ】
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