シリア・東グータ:ドゥマに支援物資3カ月ぶりに到着~地下での生活を強いられる子どもたち【報道参考資料】
PR TIMES / 2018年3月7日 15時1分
ユニセフ職員が包囲下での苛酷な生活を報告
[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/1122/resize/d5176-1122-870716-0.jpg ]
【2018年3月7日 ジュネーブ発】
3月5日、ユニセフなどの国連機関とシリア赤新月社は、シリアの東グータ地区のドゥマの子どもたちと家族に人道支援を届けました。46台からなる人道支援物資を積んだ車列は2万7,500人分の食糧の他、保健・栄養物資などを届けました。ユニセフからは、5台のトラックと数名の職員が車列に参加しました。(ユニセフはドゥマに保健・栄養担当、フィールドオフィス代表、運転手、安全管理担当の4人の職員を置いています)ドゥマに最後に国連の人道支援物資を載せた車列が到着したのは2017年11月15日です。今年2月24日に国連安保理決議2401号が採択されて以降、東グータに国連の人道支援物資を載せた車列が入ることができたのは初めてです。
安全上の理由から評価調査を実施することはできませんでしたが、ドゥマに入った職員は次の通り報告しています。
驚くべき状況です。人々の子どもたちの身に起こっていることへの恐怖と怒りが伝わってきます。
この4週間、人々はほとんどすべての時間を地下で暮らしていました。地下で暮らすことが日常となってしまっているのです。
他の地域に暮らしていた家族も激しい紛争を逃れてドゥマに避難してきています。今では200人近くが地下で暮らしています。
人々はきれいな水を手にいれるのが難しく、浅い井戸から水を汲みあげる手動のポンプを探していると言います。また、地下では仮設のトイレやバケツを使わざるを得ないため、衛生状況を保つのは困難を極めていると言います。
これらの地下室に、子どもたちのための学習教室を開いているコミュニティもあります。ユニセフの自習カリキュラムを使い、地下室に黒板を置き、できる時には教室を開いています。
職員が出会った8歳の男の子は、その日口にしたのは水と砂糖で調理した麦のみだと話しました。昨日食べたのはお椀一杯の米。彼には、明日何か食べることができるのかわかりません。
[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/1122/resize/d5176-1122-351226-1.jpg ]
国連ジュネーブ事務所の定例記者ブリーフィングで、ユニセフの広報官は以下の通り伝えています。
「イドリブやアフリン、デリゾール、ダマスカス、アレッポの一部地域では、以前として暴力が続いています。今年に入ってわずか2か月間の間に、1,000人を超える子どもが死傷しました。また、包囲された町やアクセスが難しい地域に暮らす200万人もの子どもたちは、基本的な人権さえも奪われています」
* * *
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jp)
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
ガザ危機「人質解放と即時停戦を」ユニセフ事務局長、中東訪問を終え【プレスリリース】
PR TIMES / 2024年4月19日 17時40分
-
ガザ:戦闘開始から半年、命の危機にさらされる子どもたち-ユニセフの支援報告と今後の優先課題【プレスリリース】
PR TIMES / 2024年4月10日 18時45分
-
ユニセフ、安保理に対し行動呼びかけ~ガザ・スーダン・ミャンマー等、紛争下の子どもの窮状訴え【プレスリリース】
PR TIMES / 2024年4月5日 11時45分
-
ハイチ武装暴力激化「人が作り出した栄養危機」ユニセフ警鐘~12.5万人の子どもが重度急性栄養不良に瀕す【プレスリリース】
PR TIMES / 2024年4月2日 18時40分
-
ユニセフ広報官、ガザより報告「支援が妨害され、命が失われている」【プレスリリース】
PR TIMES / 2024年3月29日 15時45分
ランキング
-
1突然現場に現れて「良案」を言い出す上司の弊害 「気になったら即座に直したい」欲求への抗い方
東洋経済オンライン / 2024年4月26日 9時0分
-
2なぜ歯磨き粉はミント味? ヒット商品の誕生には「無駄」が必要なワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月26日 8時0分
-
3濃口醤油と淡口醤油、塩分が高いのはどっち?…醤油の「色の濃さ」と「味の濃さ」の知られざる関係
プレジデントオンライン / 2024年4月26日 8時15分
-
4「加賀屋」50歳の元若女将が選んだ"第2の人生" 震災からの復興への道、仕事術について聞く
東洋経済オンライン / 2024年4月26日 13時0分
-
5円安、物価上昇通じて賃金に波及するリスクに警戒感=植田日銀総裁
ロイター / 2024年4月26日 18時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください