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低ナトリウム塩が高血圧予防の助けに、中国の研究チームが発見

Record China / 2024年3月18日 15時20分

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北京大学第一医院の武陽豊氏の研究チームがこのほど発表した研究成果は、血圧が正常な高齢者も低ナトリウム塩から恩恵を受けられることを実証しました。

減塩は高血圧患者に効くことが研究により実証されていますが、北京大学第一医院の武陽豊氏の研究チームがこのほど発表した研究成果は、血圧が正常な高齢者も低ナトリウム塩から恩恵を受けられることを実証しました。高カリウム・低ナトリウム塩を2年間食用することで、低血圧の発生率を増加させることなく、高血圧の発症リスクを40%減らすことができるということです。この研究成果は米国心臓病学会(ACC)の学会誌に掲載されました。

塩分の取り過ぎは人類共通の課題です。世界保健機関(WHO)は十数年前、成人1日当たりの食塩摂取量を5グラム未満に抑えるよう推奨しましたが、2023年のデータによりますと、世界の1人当たりの食塩摂取量は10.8グラムでした。

食塩(塩化ナトリウム)摂取量を抑える鍵は、その中に含まれるナトリウムの摂取を抑えることです。食塩は日常の食事におけるナトリウムの主な供給源です。ナトリウムは人体に必要な栄養素であり、適量の摂取は人体のニーズを満たしますが、過剰摂取すれば心臓病や脳卒中、早期死亡のリスクを高めます。

武氏のチームは、中国の4都市にある老人ホーム48カ所で塩分を控える研究を行いました。研究対象は血圧が正常な(140/90mmHg未満、高血圧関連薬の服用なし)高齢者611人です。平均年齢は71.4歳、平均血圧は121.9/74.4mmHg、全体の74.3%が男性で、2年間追跡調査しました。研究に使用した高カリウム・低ナトリウム塩中の塩化カリウムの割合は25%で、キノコやレモン、海藻、サンザシ、野生ナツメなどの調味料が12.5%、塩化ナトリウムは62.5%です。

研究結果によりますと、低ナトリウム塩を食用したグループの高血圧発症率は11.7/100人年だったのに対し、一般塩を食用したグループは24.3/100人年でした。影響要因調整後の低ナトリウム塩を食用したグループの高血圧リスクは、一般塩を食用したグループと比べて40%減少しました。追跡調査期間に低血圧発症例100例が確認されましたが、低ナトリウム塩を食用したグループと一般塩を食用したグループで差はなく、低ナトリウム塩が低血圧を引き起こさないことが示されました。(提供/CRI)

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