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中国東方航空機の墜落から2年、中国当局は今も原因に言及できず―台湾メディア

Record China / 2024年3月25日 10時0分

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中国東方航空雲南分社のMU5735便が広西チワン族自治区内に墜落したのは2022年3月21日だった。中国当局は今も、事故原因などについて説明が出来ていない。写真はMU5735便の残骸。

中国東方航空雲南分社のMU5735便が広西チワン族自治区梧州市で墜落する事故が発生したのは2022年3月21日だった。同便はボーイング737-800型機を使用しており、乗客123人と乗員9人の全員が死亡した。台湾メディアの聯合報傘下の経済日報はこのほど、大陸側当局は同事故の調査に関連する情報を何度か発表してきたが、今も事故原因あるいは事故につながる可能性がある状況には言及していないと指摘した。以下は同記事の主要部分にを元に再構成した文章だ。

事故発生から2年余りが経過した。大陸側で民間航空を所管する中国民用航空局(民航局)は何度か事故調査の進展を発表したが、文章は事故機に関連して生じた異常には触れておらず、事故原因の可能性にも言及していない。

民航局は20日になり公式サイトを通じて、同事故の調査の進展状况を改めて発表した。主な内容は残骸の捜索や識別、分析状况、航空機の運航状態や耐空性の状況、運航体制などに関連するものだった。

同発表によると、調査の結果、事件発生便の飛行乗務員と客室乗務員は有効な免許証と証明書を所持しており、飛行や勤務、休憩の時間は基準を満たしていた。当日の飛行前の健康診断でも問題はなく、乗務員の資質と配属は要求を満たしていた。事故機の耐空証明は有効で、関連した整備士の資質は要求を満たしていた。航空機のシステムや機体構造、エンジンなどに故障や異常は発見されていなかった。空港を離陸した当日に関連作業を行った職員の資質は基準を満たし、施設や設備は正常に作動し、作業と操作は業務手順に合致していた。関連した航空管制員の資格は要求を満たし、通信ナビゲーション監視設備は正常に稼働し、事件発生前の無線通信と管制指揮に異常は見られず、事件発生時の航空機が飛行していた空域に気象面での危険があるとの報告もなかった。事故機は危険物との申告があった貨物や郵便物を積載しておらず、危険な品が積まれていた証拠はなかった。

同発表は事故機の異常な状况については一切言及しておらず、これまで通りに事故原因には言及しなかった。同発表は、技術調査チームが今後も実験や検証、原因分析などを進め、進展状況に応じて速やかに関連情報を公開すると説明した。

民航局が22年4月20日に発表した予備調査の結果によれば、同便は事件発生当日の午後1時16分に昆明長水国際空港の21番滑走路を離陸し、同1時27分に巡航高度8900メートルに達し、同2時17分には航路に沿って広州管制区に進入した。しかし同2時20分に広州区域管制レーダーに指令高度逸脱警告が表示された。巡航高度からの逸脱を知った管制官は直ちに乗務員を呼び出したが、何の返答もなかった。レーダーがとらえた同機についての最後の飛行状態の記録は同2時21分40秒のもので、高度は3380メートルに低下し、対地時速は1010キロに上昇していた。その後レーダー信号は消えた。報告によれば、巡航高度を逸脱する前に乗員と航空管制部門との無線通信や管制指揮のやりとりに異常はなかった。

米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は22年5月に、消息筋からの情報として「米国での予備的な研究では、人が意図的に墜落させた判断されている。墜落前に操縦室で人が意図的に操作したため、飛行機はほぼ垂直に墜落した」と伝えた。しかし中国メディアの環球時報は、米国家運輸安全委員会の事故調査に参加した関係者による「いかなるメディアにも調査情報を発表していない」との証言を紹介して反論した。(翻訳・編集/如月隼人)

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