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「これ映さないほうがいい」TMR西川貴教、自分の“黒歴史”の地上波放送に絶叫…恥ずかしい過去として封印された『Luis-Mary』とは

集英社オンライン / 2024年3月6日 19時1分

3月3日放送の音楽番組『関ジャム 完全燃SHOW』で「放送してはいけない映像が映ってしまった」と西川貴教が絶叫した黒歴史『Luis-Mary』とはいったい…。

西川貴教が恥ずかしい映像に悲鳴

ミュージシャンとしてだけではなく、テレビタレントや起業家、そして観光大使などマルチに活躍する西川貴教。そんな彼に、燦然と黒光りする“黒歴史”があることをご存じだろうか。

3月3日、音楽番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で、昨年末にボーカル・櫻井敦司さんが急逝したバンド『BUCK-TICK』が特集された。西川はBUCK-TICKの後輩としてゲスト出演し、BUCK-TICKを語ることになったが、そのヒストリーを日本ロック史とともに紹介する中で、悲劇は起きた。



1991年にメジャーデビューしたバンドとして映し出されたのが、ヴィジュアル系バンド『Luis-Mary』。なにを隠そう、これは西川がボーカルを務めていた伝説のバンドなのだが、映像が映されるやいなや、西川は顔を覆って、「これ映さないほうがいいってホントに」「全然売れへんかったから!」と激しく動揺。

同じくゲスト出演者の『ROTTENGRAFFTY』NOBUYAは、「関西のバンドからしたら、背中追いかけまくっていた世代なので」とLuis-Maryをフォローしたが、西川は「こんなこと言ってくれるの、この辺りの子だけ」と謙遜していた。

さらに番組の放送中、西川は自身のXでも〈もう!絶対使わなんとってって言うたのに… (。º̩̩́⌓º̩̩̀).゜〉〈ごく一部の人しか知らんねん… 売れへんかったんやから!〉などと連呼し、Luis-Maryが全国放送されたことに悶えていた。ここまで西川が過剰に隠したがるLuis-Maryとはいったいどんなバンドで、なぜ黒歴史扱いされているのだろうか。かえって興味がわくというものである。

Luis-Maryは、1989年に大阪で結成されたバンドで、1991年にはメジャーデビューも果たしている。当時は、“東のLUNA SEA、西のLuis-Mary”とも言われていて、これだけ聞くと十分に成功したビッグなバンドに思える。

1000枚限定で発売されたインディーズデビューシングル「Lainy Blue」

しかし、西川いわくLUNA SEAとは相当な実力の開きがあったと感じていたようだ。2014年にニコニコ生放送の番組『西川貴教のイエノミ!!』に、LUNA SEAのベーシスト・Jが出演した際のこと。2人が出会った頃を振り返る中、やたらとLUNA SEA情報に詳しい西川に対して、Jは「なんでそんなにLUNA SEAのこと詳しいの?」と質問。すると西川は「それは憎々しく思ってたからや」とぶっちゃけている。

LUNA SEAにあって、西川のバンドになかったもの

当時、西川はLuis-Maryに対して、他メンバーとのモチベーションの差を感じており、一方でLUNA SEAはメンバー5人全員が高いモチベーションでぶつりかりあって切磋琢磨していたことから、「それぞれのテンションがぶつかりあってよさが生まれていた。そういうのが一番いいと思っていた。でもウチのバンドにはそれが全然なかった」と説明した。

結局、Luis-Maryは1993年に、西川が口火を切って解散。理由は音楽性の違いと公表されていたが、本人にとってはすっかり黒歴史扱いとなってしまったのかもしれない。

この辺りの詳しい経緯や西川の心境について、ファン歴28年、ラジオの有名ハガキ職人で、西川本人と面識もあるマンジーさんに話をうかがった。

「学生時代の西川さんの夢は、バンドで大成すること。インディーズ時代のLuis-Maryは関西では敵なしのバンドになっていたものの、上京してメジャーデビューしてからは売れなかった。絶対にバンドで売れてビッグになりたいと向上心溢れる西川さんは、現状に満足している他メンバーを見て脱退を決意し、結局バンドは解散になりました。
その後、1996年に『T.M.Revolution』としてブレイクしたものの、西川さんは心の中で ずっと『バンドで大成したかった。バンドで大成することができなかった』という思いを引きずっていたため、Luis-Maryについては触れてほしくない黒歴史となったのです」

しかし、本当の意味で黒歴史だったのは2005年頃までとも、マンジーさんは話す。

メジャー3枚目のシングル「WHiSPER (in your eyes)」

「2005年に西川さんが結成したバンド『abingdon boys school』が結果を出したことで、Luis-Maryが黒歴史だという思いが薄れていったのでしょう。今では、当時を知るバンド仲間や先輩方にLuis-Maryについてイジられることに関して、西川さん的には恥ずかしいけど、うれしい気持ちもあると思いますよ。
西川さんの大袈裟なリアクションは、“黒歴史イジり”に乗っかって楽しんでいる感じだと思います。それに、Luis-Maryがあったから、今の西川貴教があると僕は思っています」

現に、西川はLuis-Mary時代の名前「灰猫(HAINE)」をそのまま引用したアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するキャラの声優を務めたりと、その黒歴史を今の活動に繋げている。

『X JAPAN』のYOSHIKIが、大ブレイクする前は「ゲイリーヨシキ」と名乗ってバラエティー番組でイジられていたりといった、さまざまな過去がミュージシャンにはあるものだ。けれど、それはやがて誇らしく、愛せるものへと変わっていくこともある。黒歴史を抱える者としてはうらやましいものだ。

取材・文/集英社オンライン編集部

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