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まもなく50年、アポロ13号の宇宙飛行士たちが見た月面をNASAが再現

sorae.jp / 2020年3月2日 22時9分

ルナー・リコネサンス・オービターの観測データをもとに再現された「モスクワの海」周辺(Credit: NASA’s Scientific Visualization Studio)

月に向かう途中でトラブルが発生し、11号以降では唯一月に降りることがなかった「アポロ13号」。間もなく打ち上げから50年となるアポロ13号の宇宙飛行士たちが見た景色を、NASAが月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」の観測データを使って再現しました。

■降りることなく通過した月面の様子を忠実に再現

1970年4月に打ち上げられたアポロ13号は月へ向かう途中、打ち上げから2日ほどが経った時点で電気配線のトラブルにより機械船の酸素タンクが爆発し、月着陸を断念。ジム・ラベル船長以下3名の宇宙飛行士は司令船から月着陸船へと避難し、月の裏側上空に回り込んでそのままUターンする自由帰還軌道に乗って地球へと戻りました。

NASAのゴダード宇宙飛行センターが今回CGで作成したのは、月に接近したアポロ13号の宇宙飛行士たちが見た月の景色です。ルナー・リコネサンス・オービターによる観測で取得されたデータが用いられており、アポロ13号がたどった軌道から見えた景色が忠実に再現されています。

ゴダード宇宙飛行センターの公式YouTubeチャンネルでは、月の裏側から抜け出て地球との通信が回復する頃にかけてアポロ13号から見えた景色を2分半ほどの動画にまとめたものが、4K解像度で公開されています。長い年月をかけて衝突した大小さまざまなサイズのクレーターに覆われている月面の様子を、まるで実際に撮影した動画を見るかのように楽しむことができます。

また、アポロ13号の宇宙飛行士によって実際に撮影された写真もあわせて紹介されています。月の裏側にあるモスクワの海やツィオルコフスキー・クレーターの写真を今回作成されたCGと見比べてみると、ルナー・リコネサンス・オービターによって得られた観測データの精細さや、アポロ13号の軌道も考慮して作成されたCGの高い再現度が実感できます。

アポロ13号の宇宙飛行士によって撮影された実際のツィオルコフスキー・クレーター(Credit: NASA)

 

こちらはルナー・リコネサンス・オービターの観測データをもとに再現されたツィオルコフスキー・クレーター(Credit: NASA’s Scientific Visualization Studio)

 

Image Credit: NASA’s Scientific Visualization Studio
Source: NASA/GSFC(1) / NASA/GSFC(2)
文/松村武宏

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