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広島・小園「信頼を勝ち取れるように」三塁に加え遊撃、二塁もこなせる“マルチな男”を目指す

スポニチアネックス / 2025年1月11日 5時47分

ヤクルト・武岡(右)らと守備練習する広島・小園(撮影・岸 良祐)

 広島・小園海斗内野手(24)が10日、松山市の坊っちゃんスタジアムで初日を迎えたヤクルト・山田らとの合同自主トレを公開した。7年目の今季は三塁に加えて遊撃、二塁での起用に備える方針で、“マルチな男”を目指す。昨季は初めて全143試合に出場したが、守備固めが出されるケースも多かっただけに「信頼を勝ち取れるように」と技術向上を期した。

 小園は2年連続全試合出場の目標に向かって、今季は三塁に加えて遊撃、二塁での起用にも対応すべく準備を進めている。“マルチな男”を目指し、貪欲な姿勢を貫く覚悟だ。

 「レギュラーではないと思うので、つかみ取れるように一からまた頑張りたい。(守備位置が)どこというのもない。まだ決まっていないので、しっかり全部練習して臨めたらなと思う」

 2年ぶりに愛媛・松山での合同自主トレに参加。14人の大所帯で過ごす11日間では「守備の引き出しが全然ないので、頑張りたい」とテーマを掲げた。

 6年目の昨季は自身初の全143試合に先発出場。これまで主戦場としてきた遊撃は矢野に譲ったが、新たに挑んだ三塁で地位を確立した。その一方で、シーズンに入ってからの三塁“コンバート”が影響してか、チーム最多の15失策を記録。守備固めなどでの途中交代も21試合あった。

 「三塁は(投手との)連係とかもあるので、難しかった。まだまだ信頼がないと思うので、しっかり準備して、信頼を勝ち取れるように頑張りたい」

 昨年11月の国際大会「プレミア12」では日本代表として二塁を守ったが、シーズンでは23年9月14日ヤクルト戦以来、二塁に就いていない。その点、今回の自主トレで、小園が練習を重ねるポジションの選手がいることはプラス材料となりそうだ。

 「感覚的なことも、別にミスをしてもいいと思うので、いろんなことに挑戦できる。いろんな方がいるので、聞いたり、学べることもたくさんある」

 三塁手部門で15年ゴールデングラブ賞を受賞したヤクルト・川端をはじめ、二塁手として経験豊富な同・山田から守備の極意を吸収していく構えだ。

 「足の使い方、球の見方、入り方から違うと思う。球場によっても違いもあると思いますが、そういった意識的な問題も聞いていきたい」

 複数ポジションを見据えて“相棒”にも気を配る。「いろんなところができるようなグラブも考えながら、今はやっている状態」とさまざまな型のグラブを試用して模索を続ける。また新たな存在価値を示すべく、小園の挑戦は続く。(長谷川 凡記)

 ≪久保は増量に成功≫小園とともに合同自主トレに参加した久保は、長打力アップを目的とした増量に成功したことを明かした。「体重を増やさないと球が飛ばない。思い切って体を変えようと思って、大きくした」。シーズン終了後から着手し、81キロから一時は92キロまで増やした後、現在は87キロで落ち着いた。「(ヤクルトの)川端さんに“最初、誰か分からんかった”と言われた」というほどの変身ぶりだ。昨年7月下旬に左足関節を手術。今回の増量が体への負担とならないように「ピラティスも始めた」と、新境地開拓に余念がない。

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