南紀白浜空港、制限エリア内で自動運転シャトルバスの走行実験開始。8月には体験イベントも
Techable / 2022年7月20日 9時0分
和歌山県・南紀白浜空港の制限エリア内で自動運転走行の実証実験がスタートします。
参加企業は株式会社南紀白浜エアポート、日本電気株式会社、株式会社マクニカ(以下、マクニカ)。実施期間は2022年7月19日(火)~20日(水)、8月19日(金)~24日(水)を予定しています。
制限エリア内で自動運転走行を実施広大な管理面積を有する空港では、センシング技術を活用し社会インフラを維持・管理する「スマートメンテナンス」による効率的な運用で、省人化を図ることが求められているといいます。
このような状況のなか、省人化に加えて、制限エリア内での人為的事故のリスク削減を目的として南紀白浜空港で開始したのが、自動運転車両「EVO」を使用した自動運転走行の実証実験です。
今回の実験は、EVOを南紀白浜空港の制限エリア内車庫に駐車し、夜間を含めた1日4回の指定時間に場周道路を通り、空港の最南端までのルートを往復で自動運転走行するというもの。
7月19日(火)~20日(水)に走行ルートのデータを取得し、8月19日(金)~24日(日)にEVOを走行させる予定です。
運転席がないEV仕様のシャトルバス今回の実験で使用するEVOは、マクニカが提供する、フランスの自動運転車メーカーNAVYA社製の自動運転車両。
自動運転システムを搭載したEV仕様のシャトルバスで、ハンドル・アクセル・ブレーキなどの運転席がなく、開放的で快適な車室空間が特徴だといいます。
EVOは、赤外線を照射して障害物検出をおこなう「LiDAR」や、全地球航法衛星システム「GNSS」、外部の光や雨滴を感知してライトやワイパーを作動させる「感知センサー」など、自動運転に必要とされるさまざまなセンサーや技術を採用。
そのほか、集中管理センターでの監視、および遠隔制御の実施など、万が一の際に活用可能なシステムも備わっています。
「MR空港体験」でEVOに乗車できる南紀白浜空港では、自動運転走行の実証実験以外にもさまざまな取り組みを実施しています。
8月19日(金)~24日(水)には、仮想空間上の飛行機へ自由にペイントを施し、ペイントしたオリジナル飛行機が、実際の滑走路に実寸大のサイズで着陸する様子を見学できる「MR体験」を開催します。
MR空港体験のモニター参加者は、体験中にEVOに乗車し、場周道路を走行できるとのこと。体験への応募は、7月22日(金)から開始する予定です。
PR TIMES(1)(2)
EVO
(文・Haruka Isobe)
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