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卵アレルギーの子に卵焼き?「無知」がもたらす恐ろしいエピソード

LIMO / 2019年11月11日 10時45分

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卵アレルギーの子に卵焼き?「無知」がもたらす恐ろしいエピソード

子どもにアレルギーがあると、ママは何かと大変です。食事や生活環境に細心の注意を払ったり、アレルギーのことをあれこれ勉強したり、中にはアレルギー治療に通っている方もいるのではないでしょうか。

しかし、そんな母心を知ってか知らずか、はたまたアレルギーに対しての知識があまりにも乏しいからか、配慮を欠いた言動をする人がいる…。悲しいけれどそれは事実なのです。

元気そうだからアレルギーなんてないはず!?

筆者の娘は、生後8ヶ月の頃に卵アレルギーが発覚しました。ガイドブックに沿って順調に離乳食を進めていたのですが、ある日、固茹でにした卵黄をほんの少し食べさせると、途端に口の周りに赤い発疹ができ、嘔吐。

慌ててかかりつけ医にかけ込み、アレルギー検査をしてもらったところ、卵アレルギークラス3であることが発覚。医師曰く「アレルギーの数値が低くても、症状が出る子もいれば、逆に数値が高くても無症状の子もいる。しかし、今回はアレルギーの数値が3で、なおかつ嘔吐、発疹の症状が出ているので、卵は止めておいた方が良いかもしれないですね。でも、お子さんが大きくなったら、少しずつトライしてみてもいいと思いますよ」とのこと。医師の話を参考に、まず当分卵は除去、3歳頃になったらまた医師の指導の元少しずつトライしてみよう、と決めました。

病院を後にし、その足でスーパーへと立ち寄るとばったり知人に遭遇。そのときに「うちの子、卵アレルギーみたい」と何気なく報告しました。すると、その知人は「卵アレルギー?そんなのウソよ。他の所でもう一回検査してもらったら?そんなに元気なのにアレルギーなんかあるはずない。そんなことでアレルギーと決めつけて与えないなんて不憫よ、卵は栄養あるのに」と言うのです。

筆者がどれだけ、「嘔吐した」「発疹が出た」「何度も血液検査をさせたくない」と言っても「そんなのたまたまだ。アレルギーがあるようには見えない」「親が楽してる、怠慢だ」と言うばかり。「アレルギーだなんて言うんじゃなかった…」と後悔しながら、適当にやり過ごしてその場を去った筆者。

知人が何度も繰り返した「アレルギーがあるようには見えない」「親の気のせいで卵が食べられないなんて可哀想」という言葉は、まるで喉に刺さった魚の小骨のように、筆者の心にチクチクとした痛みと不快感をもたらしました。

両親が大丈夫なのに何で子どもだけ?

その日の夕方、たまたま連絡があった古くからの友人に知人とのエピソードを報告。愚痴を聞いてもらいました。すると友人は「わかる。私も同じようなこと、あったから」と慰めるように、とある出来事を話してくれました。

友人の小学3年生の息子は重度の卵アレルギー。アナフィラキシーを起こしたこともあるので、友人は卵を完全除去。学校や親せき、友人にも卵アレルギーのことは報告。親族の家や友人の家で食事をするときは、子どものお弁当を持参しています。

ある日、友人の姑が友人家族を食事に招待してくれたそうです。そのとき友人に「今日は私が孫の料理も作っておくから、お弁当は持参しなくていいわよ」と伝えたのだそうです。わざわざ息子のために卵除去食を作ってくれるなんて…と感謝しながら義理実家を訪問した友人。息子の目の前に出されたものは…。

「ハンバーグやサラダと一緒に、息子の目の前に卵焼きが置かれていたのよ。慌てて『お母さん、息子に卵焼きはちょっと…』と伝えると、姑は『アレルギーは治るって友達から聞いたのよ。あなたアレルギーって診断されてから、全然卵食べさせてないでしょ?そんなの可哀想よ。

だいだいあなたたち夫婦にアレルギーがないのに、この子だけ出るなんておかしいわよ。食べさせてごらんなさい』と。なんとか卵焼きは私が食べたけれど、このぶんじゃハンバーグにも卵が使われているかもしれない。何より息子が固まってしまって箸を持とうともしなかったの。夫が激怒して、『もう帰ろう』って。その後姑は舅にこってりしぼられたらしく、翌日にあやまってきたから、まぁよかったけど…」

「アレルギーに縁がなくて、無関心な人はそんなもんよ」と友人はどこか達観したように語りました。しかし、友人の姑のエピソードは一歩間違えたら命の危険があったかもしれない出来事。友人のあっけらかんとした言葉の裏には、色々な苦労があったのでは…と思わずにはいられませんでした。

「知らなかった」は言い訳にならない

アレルギーを軽く考えている人って意外と多いのかも…と感じさせられた今回のエピソード。かくいう筆者も、我が子にアレルギーが発覚して以来、色々と情報収集し、今まで知らなかった知識を得ることができました。何よりも怖いのは無知と偏見だということを痛感。それと同時に自分自身も、「自分はこうだから」「自分はこう思うから」という理由だけで、配慮の欠いた発言をしてしまわないように気をつけないといけないな…と思った次第です。

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