周囲の無理解、環境…さまざまな原因で「働けない」ママたちの叫び
LIMO / 2019年11月25日 10時45分
周囲の無理解、環境…さまざまな原因で「働けない」ママたちの叫び
仕事と家事、育児と毎日フル回転しているママは少なくありません。今や、育児と仕事を両立している「ワーキングママ」は当たり前になっているような気がします。
確かに、昔と比べると子育て中のママが社会復帰しやすい環境になっています。しかし、まだまだ働きたくても働けない…そんなママ達は多いのも事実なのです。果たしてその理由は…?
「働きたい気持ち」を理解してもらえない
5歳の男の子を持つAさん(35歳)は、子どもが幼稚園に入園すると同時に仕事に復帰したいと考えていました。
「息子を妊娠するまでは歯科衛生士として働いていました。つわりが酷くなり、退職せざるを得なくなったときも、院長はじめスタッフのみんなが『落ち着いたら戻っておいで』と言ってくれたので、私もすっかりそのつもりでした」
しかし、そんなAさんに思わぬ「壁」が立ちはだかります。「姑です。『別に働かなくても食べてけるんだから、働く必要ないじゃない。あなたが働きたいというワガママを通すことによって、誰が犠牲になるのかをよく考えなさい』と言われて。主人も『お袋のいうことも一理ある』と、姑の意見に賛成。結局職場復帰の夢は砕かれてしまいました」周囲の反対を押してまで職場復帰する意志の強さは持っていなかった、というAさん。しかし、家事の合間にふと「このままでいいのかな…」と思うこともあるようです。
小学2年生の女の子のママHさん(40歳)は、職場復帰を果たすも、半年でリタイアした苦い経験を持っています。「主人がまったく協力してくれなかったこと…これが本当にしんどかった。趣味が高じてアロマセラピストの資格を取得、アロマ専門ショップで働けることになったんです。そのとき主人が言ったことが『家のことを今まで通りできるのなら働いてもいい』でした」
最初は家事と仕事の両立は大丈夫、と思っていたHさん。しかし、カウンセリングが長引いたりして、仕事が終わるのが遅くなってしまうこともしばしば。やむなくスーパーの総菜や冷凍食品に頼ると、とたんに機嫌が悪くなるご主人。「家事を手抜きするなら仕事なんかやめてしまえ」とHさんをにらみつけるのです。
「主人は家のことを一切手伝ってくれない亭主関白。『少しは協力してほしい』と頼んでも、『家のことはお前の仕事だ』とばかりに取り合ってくれません。そして、主人が帰宅しても洗濯物を畳んでいない、少し部屋が散らかっている、それだけで『仕事を辞めろ』と私を責めてくる・・・。そんな生活に私が疲れてしまって、大好きだった仕事を辞めることにしました」
以来、夫への愛情も冷めきってしまった…というHさんは、「離婚も少し視野に入れています」と寂しそうにほほ笑みました。
これでどうやって働けというの?
一方でこんな理由で「働くのを断念した」というママも。2歳の女の子のママのKさんは、早期の職場復帰を希望、ご主人もKさんの仕事復帰に協力的でした。しかし、Kさんの住んでいる地域には保育園はひとつしかありません。「中には祖父母に子どもを預けて働きに出ているママもいますが…そんなうちばかりではないですよね。当然その保育園には応募が殺到。抽選で入園できるかどうかが決まるんです」
残念ながらKさんは落選。また来年にかけよう…と思っていたのですが、こんな噂を耳にします。「在園児の兄弟とか、コネが優先されるから、毎年抽選で入園できるのは2~3人だけらしいよ」いったい倍率は何倍なのか…Kさんはゾッとしたそうです。
子どもが幼稚園に上がるまで待ったところで、近隣の幼稚園は預かり保育なし、給食なし、バスなし。子どもが小学校に上がるまで働けないな…とKさんは諦めているそうです。「時代錯誤すぎる…と嘆いたところで仕方ないですよね。今の家は子どもが生まれる前に購入したので、いまさら引っ越しもできず。しっかり保育園や幼稚園も調べて家を購入するべきでした」
まとめ
「働きたいけれど働けない」。そんなママはまだまだ多いのが現状。周囲の無理解が原因だったり、生活環境が原因だったり…。子育て中のママが「働きたい」と思ったときにスムーズに働けるようになるには、まだまだ乗り越えなければならない壁がたくさんあるようです。
「働きたい気持ち」に蓋をして、日々を鬱々と送っているママの声が広く届く世の中になってほしいと願わずにはいられません。
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