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ご近所さんの”逆マウンティング”に困惑。謙遜の裏に隠れている本心は?

LIMO / 2020年2月20日 10時45分

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ご近所さんの”逆マウンティング”に困惑。謙遜の裏に隠れている本心は?

ご近所付き合いが昔ほど濃いものではなくなってきた今でも、顔を合わせれば立ち話ぐらいはするもの。年の近い子供を持つママ同士だと会話が弾むこともあるでしょう。

しかし、コミュニケーションにはトラブルが付き物です。露骨な自慢話をしたりマウンティングをするご近所さんとの会話も疲れてしまいますが、相手が自分自身を卑下をしたり、妙にこちらを褒めてくるのも対応に困りますよね。今回は、こうした”逆マウンティング”をするご近所さんとの付き合いで困惑したエピソードを紹介します。

「いいわね~」を連発するご近所の先輩ママ

転勤族の妻であるAさん。2人の子がまだ幼い頃、マンションの同じ階にいたXさんとのご近所付き合いでうすら寒い思いをしたといいます。

小学1年生の長男と年少の次男を持つXさんは気さくな人柄で、引っ越してきたばかりのAさんに子育て支援ルームや小さい子におすすめの公園などを教えてくれました。Aさんも、Xさんを先輩ママとして頼りにし、エントランスなどで顔を合わせれば積極的に子育ての話を相談するなど打ち解けた間柄になったのです。

しかし、半年が過ぎたころからAさんはXさんとの会話で何やら気疲れするように。記憶を辿っていくと、Xさんの口癖が違和感の原因なのではないかと気がつきました。

週末に出かけたことを聞かれて行先を言うと「いいわね〜」、Aさんの子供達が挨拶をすると「うちの子なんて挨拶もろくにできない」など、Xさんは事あるごとに自分を卑下するようなことを言うのです。

なぜそこまで下手に出るのか?

Xさんの「いいわね〜」は次第にエスカレートし、Aさんの夫の会社と自分の夫の会社の規模の違いなどまで話題にするように。ごく普通のご近所付き合いをしたかったAさんは、徐々にXさんとの会話を楽しめなくなっていきました。

夫婦仲も良さそうで元気な子供達に囲まれた生活を送るXさん。それなのに、なぜここまで自分を卑下するのか不思議だったAさんは、会話をする時は注意深く観察するようになりました。

ある日、Aさんが同じマンションに住む別のママ、Bさんと立ち話をしていたときのこと。買い物帰りのXさんが通りかかり、「そういえば小学校から不審者情報があってね」と声をかけて輪に入ってきました。その様子をじっくり見たAさんは、Xさんがへりくだった言い方をすることで相手の出方を探っていることに気がついたのです。

会話の途中、Xさんが普段使用している化粧品はドラッグストアで買えるお手軽品という話を始めました。実はBさんはデパートで美容部員として働いています。Xさんはそれを知った上で、Bさんが上から目線で返答してくるかどうか、あえて化粧品の話を振ったのです。

これも1つのコミュニケーション法なのかと思う反面、Xさんとのこれまでの会話を振り返ると、同じような状況が作られていたことがわかりました。かなりブラックな心を持っていると感じたAさんは少しずつ距離を置くよう、ゴミ出しや外出の時間をずらして顔を合わせる機会を減らしていったといいます。

ちょうどその頃、予定より早く次の転勤の内示が出たためAさんは急遽引っ越すことに。Xさんとの近所付き合いに疲れてきたこともあり、渡りに船とばかりに大喜びしたそうです。引っ越し当日、Xさんは最後まで「いいわね〜」を連発してきましたが、Aさんは満面の笑みで「さよなら」と手を振ったのでした。

「優秀なお子さん達ですね」としきりに褒めるおばあさん

筆者の叔母の子育てが一段落する少し前のこと、町内会の会合で顔を合わせるおばあさんと会話をするようになりました。70歳を過ぎた品の良い方だったそうです。

ある日、ふとしたきっかけで叔母の子供達が地元の難関高校に通っていることを知り、どんな子育てをしてきたのか、自分の息子や娘のお手本にしたいくらいとしきりに褒めるのです。叔母は恥ずかしい気持ちで話を聞いていたといいます。

地域の集まりなどがあると、子供や孫の出来を謙遜しながら言い合うことはよくあることです。確かに、叔母の子供達、つまり筆者のいとこはその地域では優秀な部類に入りました。集会でネタにされるのは自然なことだったのですが、実はそのおばあさんにはとっておきの秘密があったのです。

人を褒めるのは自分のためだった!?

ある会合の日、いつものようにおばあさんが叔母のすぐ近くに座ってあれこれ褒めていると、横にいた自治会長さんが「おたくのお子さんやお孫さんはもっとすごいでしょう」と声をかけてきました。

自治会長さんの話によると、おばあさんの息子と娘はそれぞれ超難関の中高一貫校から誰もが知っている有名大学に進学し、息子は大企業勤め、娘は大学時代の同級生と結婚し現在は東京都内の一等地に住んでいるとのこと。そして、孫たちも同様なルートを辿っているというのです。

自分の子供達はダシに使われたのかと白けた気分になった叔母には、口元に手を当て、ホホと笑っているおばあさんの姿が急に恐ろしく見えてきたといいます。

世の中には他人を利用して自分の身内自慢をする人がいて、それも70歳を過ぎた人が年甲斐もなく行うのかと思うとゾッとした気分になり、自分はこういう年の取り方をしたくないと思ったと教えてくれました。

人の話は額面通りに受け取ってはいけないことも?

謙遜ばかりしているからと言って、必ずしもそれが本心とは限りません。あまりにも自分を卑下したり、相手を褒めてばかりの人の心に、意外な闇が隠されている可能性もあります。お互いが気持ちの良い会話を楽しむことが理想ですが、必ずしもそうはいかないのが人付き合いの難しいところです。

話をするたび、その裏に何かあるか探るようになるのも考えものですが、相手にあまりにも度が過ぎる言動があれば「なぜ自分を卑下するのか」「どうして褒めるのか」と考えてみることも必要なのかもしれませんね。

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