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子どもの習い事選びで失敗する親の特徴。それじゃ子どもがかわいそう…

LIMO / 2021年7月12日 18時35分

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子どもの習い事選びで失敗する親の特徴。それじゃ子どもがかわいそう…

少子化の加速が取り沙汰されているのが嘘のように、子どもを対象とした習い事はバラエティー豊かです。保護者世代では水泳やピアノ、書道にそろばん、身近に教室がある公文や学研がメインでしたが、今は英語やプログラミング、そして運動系でもサッカーやテニスなど格段に選択肢が増えています。

兄弟姉妹が少ないと子ども一人に教育費が多くかけられるという面もあるのか、複数の習い事をしている子も珍しくありません。そんな中では、つい周囲の評判・口コミに流されて子供に習い事をさせる親も少なくないでしょう。しかし、他のママから好評だといって必ずしも我が子に合うとは限りません。

習い事デビューは就学前が当たり前の時代

「ママスタまなび」を運営している株式会社インタースペースは昨年秋、0歳から小学6年生の子どもがいるママスタユーザーを対象に、子どもの習い事に関する実態調査を行っています。

同調査によると、「現在お子さんは習い事をしていますか?」という問いに対し、82.7%の家庭で1つ以上の習い事をしていると回答。内訳は、習い事1つが25%、2つは28.3%で、3つ以上は29.4%でした。

また、習い事デビューの時期については、約9割の家庭が小学校入学前に習い事を始めていました。子どものいる家庭では習い事をすることが当たり前のようになっていることに加え、習い事の低年齢化が進んでいることを改めて認識させられる結果となっています。

習い事をしている子が多ければ、「うちも何か習い事をさせたい」と思い立った時、周囲のママ友に相談しやすい状況といえるでしょう。実際に、口コミを重視するママも少なくありません。

しかし、他人の評価は判断材料になる反面、口コミを優先するあまり入会後に予想もしていなかった事態に直面することもあるようです。

口コミだけで入会を決めたママの後悔

たとえば、ネイティブの先生が運営しているアットホームなタイプの英会話教室では、ハロウィンやクリスマス、イースターといった季節行事を積極的に行っています。

コロナ禍で昨年や今年は思うように開催できていませんが、こうしたイベントを通じて、日本にいながら英語圏の文化を体験できるというわけです。しかし、教室によっては月謝込みではなく、行事ごとに費用が発生する場合もあります。

「複数のママ友から聞いて本格的で良いなと思った英会話に通わせているけど、思わぬ出費が続く」と口コミだけで入会して後悔したママがいる一方で、英語圏の文化よりも「英会話や英語に慣れるため」と、全国展開していて金額設定が明確な英会話教室を選んだドライなママさんもいました。

このように、周囲がみんな習っているからと、焦ってママ友の口コミだけで選んでしまうと思わぬ失敗を招くこともあります。入会の判断をする前には、無料やお試し価格の体験レッスンを活用して子どもとの相性を見ることに加え、月謝以外にかかるお金をしっかり確認することを忘れてはいけません。

長く継続して習い事を続けていくには、「どのくらい教育費をかけられるか」「子どもにはどういった経験を積んでほしいか」を冷静に考えた上で始めることが大切です。

憧れだけで通わせるのも考えもの

口コミで判断することも危険ですが、他の子への憧れで習い事先を選択するのも考えものです。

子ども自身が「自分もあの子のようになりたい」と訴えてくるならまだしも、親が前のめりになって「うちの子もああいう子にに育ってほしい」とばかりに、同じ習い事や塾に通わせるのも失敗につながりやすいものです。

筆者が塾で仕事をしている時、とある親子が入塾説明にやってきました。仮にA親子としましょう。そのA親子の入塾希望の理由というものがかなり変わったものでした。なんでも学年が1つ上の近所の子が通っていると聞いて、同じ個別形式で通いたいということだったのです。

個別形式を希望するケースは、部活が忙しく自分の都合に合わせて通いたい生徒、特定の科目に問題を抱えてそこを徹底的に勉強したい生徒、学力が高く自分のペースでさらに応用問題を解きたい生徒など様々。ちなみに、その親子が言う「1学年上の近所の子」は学力が高い生徒でした。

個別形式で学ぶ理由が「近所の年上の子が来ているから」というものは前代未聞のことでしたが、とりあえず入塾をして様子を見ることにしました。

結論から言うと、A親子は数か月後に退塾しました。思ったような成果が出なかったことや、他の習い事との兼ね合いでスケジュールがキツキツになったためというのが退塾理由です。

実は、A親子は”この子は良い”と思う他の子の習い事を後追いし、色々な習い事に入会しては退会することを繰り返していたのです。それができる経済的な余裕をうらやましいと思う反面、親の願望に振り回される子どもの大変さを思うと複雑な気分になりました。

習い事で子どもがストレスを抱えては本末転倒

他人を基準にしてしまうと、我が子の適性を見抜くことができなくなります。親の期待を感じ、子どもが「やめたい」と言い出せずストレスを抱えて習い事に通うのは酷なこと。”隣の芝生は青く見える”とは言いますが、単に憧れやママ友の口コミだけで判断するのは危険な賭けです。

周りが習い事をしている子ばかりだと、「うちも何か始めないと」と焦りが出てしまいます。しかし、習い事を始める適性時期は子どもによってバラバラ。我が子にとって良いタイミングがいつなのか、普段からそばにいる親が周囲に振り回されずしっかりとを見極めて決めたいですね。

参考資料

まなびに関する実態調査結果②「お子さんの習い事」(https://manabi.mamastar.jp/research/202011)(株式会社インタースペース)

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