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算数の点数が伸び悩む子どもによくある落とし穴 クイズに挑戦、ヒラメキが算数の思考力を強化

東洋経済オンライン / 2024年3月5日 8時30分

親子で楽しみながら問題を解いてみましょう(写真:Xeno / PIXTA)

算数が得意な人とは、単に計算が速い人を指すものではありません。特にテクノロジーが発達した現代では計算の速さや正確さよりも「思考力」が重要視されています。

【画像で見る】大人でも間違えてしまうかもしれない算数の問題はこちら

算数の思考力を鍛える問題は、中学受験対策などで問題集に取り組むよりも、コミュニケーションの一環として遊びながら生活に取り入れるほうが、大人も子どもも楽しく学べるものです。思考力を鍛える算数クイズ、親子で挑戦してみてください。

この問題、解けますか?

では、さっそく算数クイズに挑戦しましょう。

【今回の問題】

たかしさんは、ビルの1階から3階まで階段を使って登るのに30秒かかりました。では、同じビルを1階から6階まで階段で登るには何秒かかりますか?

もちろん、途中で疲れるから後半は失速しそうとか、私だったら4階あたりで一度休憩するかも、といった大人の事情はナシです。小学生でも計算できるシンプルな問題ではありますが、皆さんは“引っ掛けポイント”に惑わされず答えを求められるでしょうか?

それでは答えを確認しましょう。

たかしさんは1階から3階まで登るのに30秒かかっていましたが、1階から3階は2フロア分の移動になるため、1フロアの移動にかかるのは

30秒÷2=15秒

です。そして、1階から6階までの移動は5フロア分なので、

15秒×5=75秒

となります。

【答え】 75秒

この問題は、間違った答えを導いてしまう“引っ掛けポイント”が2つあります。

【間違った導き方①】

3階と6階では2倍だから、30秒×2=60秒

【間違った導き方②】

3階まで30秒だから、30秒÷3=10秒

1フロアあたり10秒だから、10秒×6階=60秒

この「ビルの階段問題」は、シンプルに見えて思考力が試される問題です。なぜなら、見えている数字のウラに隠された数字を想像する力が必要だからです。

この問題は、単に文章問題のなかに登場する数字を拾うだけでは解けない仕組みになっています。

正解に辿り着くには、実際に頭の中でビルの階段を登る様子を想像し、1階から3階への移動は2フロア分の移動であること、同じく6階まで登るのは5フロア分の移動であることに気付く必要があります。

ただ計算するために数字を拾うのではなく、文章で問われている内容そのものを自分のなかに落とし込む必要があるのです。

算数の点数が伸び悩む子どもによくある落とし穴

RISU塾やRISU算数(タブレット教材)に取り組む子どもたちの様子を見ていても、算数の文章問題を解くときに、すぐに数字に飛びつく子がいます。

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