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「理不尽に怒る人」に出会ったら思い出すべき言葉 大谷翔平にも影響を与えた成功をつかむ教え

東洋経済オンライン / 2024年3月9日 19時0分

昭和の哲人・中村天風の言葉から、逆境にも負けず目標を達成するためのヒントを探ります(写真:プラナ/PIXTA)

仕事をしていると、トラブルが発生したり、交渉が難航したりと、困難に直面することもあります。そんなとき、どう対処したらよいのか。稲盛和夫さんや松下幸之助さん、大谷翔平選手にも影響を与えた中村天風の言葉から、逆境にも負けず目標を達成するためのヒントを探ります。

※本記事は、中村天風が実際に行った講演から現代に合うものをピックアップして紹介した『またうっかり、自分を後回しにするところだった』より再編集したものです。

他人に振り回されてはもったいない

結果を出す人は、しっかりと自分の目標を見据えているもの。一方で、人との関わりは避けて通ることはできません。

人間的な成長を促す教えとして、多くの経営者などに知られているのが、昭和の哲人・中村天風の哲学です。

「不治の病」を克服し講演をつづけてきた彼の言葉は志を高めるといわれ、自己を成長させるために多くの人が心服しました。

そんな教えの中から、まずは対人関係にまつわる言葉を紹介します。

たとえば、もしあなたが目標に向かう中で理不尽に怒りをぶつける人に出会ったら、この言葉を思い出してください。

“つまんないことで怒るやつは豚よりもまだ下等です。”

一瞬、驚いてしまうような表現ですが、確かに言う通りではないでしょうか。

自分の目標のことを考えれば、話し合いができない相手に対して心を波立たせる必要はありません。

昨今はアンガーマネジメントの重要性が各所で指摘され、カッとなったら6秒間我慢したり、その場から立ち去ったりと、事を荒立てないためのテクニックが広まっています。

半世紀以上も前に中村天風が悟っていたことが、社会に浸透したということでしょう。

“憎らしい者なんていやしないよ。
いちばん憎らしいのは自分の心なんだ。”

他人の悪口を言ったり、誰かのことを憎んだり、恨んだり。そんな自分に気づき、我に返り、なんともいえない嫌な気持ちになったことは誰にでもあると思います。

人間ですからそれは仕方がありません。中村天風ですら、「私だってときどきハッと気がつくときがある」と語っています。大事なのは、そのあとどう考え、どう対処するかです。

それは自分の本心ではなく、悪魔のいたずらによるものととらえ、その悪魔を生み出してしまった憎たらしい自分を律する――これが中村天風の示す答えであり、中村天風は「気がついたら、ヒョイッと取り戻す」と述懐しています。

相手のことを恨んでも、罵詈雑言を浴びせても、軋轢がなくなることはありませんし、自分の心を清く保つこともできません。

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