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批判も多い「LUUP」1日乗り倒して見えた長所短所 渋谷周辺の100ポート全部回ってみた【後編】

東洋経済オンライン / 2024年3月24日 12時5分

チェーンストア研究家・批評家の筆者(26歳)が、渋谷周辺にあるLUUPの全ポート100カ所を回る企画。後編です(筆者撮影)

前回は、はやりのLUUPの実力を試すべく、渋谷周辺の100カ所のポート(LUUPが置いてある場所)を巡った様子をレポートした。

【写真】安全性は大丈夫? パネルがぐにゃっと曲がった、LUUPの機体

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今回は、その結果見えてきた、LUUPの特長や問題点、その可能性について考えてみたい。

それぞれ、「システム」「機械そのもの」「ポート」「利用者マナー」について見たあとで、LUUPの可能性を考えてみたい。

便利なシステムと、ポートごとの機体のバラツキ

まずは、LUUPのシステムについて。

使って思ったのは、とにかく、利便性が高いことだ。

特に都内の場合、隣り合った街でも、電車や地下鉄を利用する場合、余計な時間がかかることがある。電車を使わない場合はタクシーなどを使うことになると思うのだが、それはお金がかかりすぎてもったいない。そうした場合に、LUUPをはじめとするシェアリングサービスは非常に効果的だ。

例えば、渋谷周辺の場合、渋谷道玄坂の先にある神泉から、代々木公園まで行きたい場合、電車では15分以上かかり、なおかつ乗り換えも複数発生する。

しかし、LUUPを使えば、10分ほどで行くことができるし、料金も低くすむ。これは一例にすぎないが、都内の場合は、街と街の間の移動において、非常に利便性が高いといえるだろう。車を所有していない人が多い都内では、これは魅力的なポイントだ。

さらに、登録をしておけばQRコードの読み取りだけで使えることも非常に便利だ。

ただし、料金については今年の3月の改定によって長時間での移動が若干高くなったこともあり、この後の価格推移も注目しておく必要がありそうだ。

加えて、ポートごとに機体の数に差があることは気になった。人気のポートとそうでないポートに差があるのだ。特に地下駐車場の中にあって見つけにくいポートや、住宅街の奥まっているポートでは特に台数が余っている印象を受けた。

スペックのバラツキ、小回りの利かなさ

次は機体そのものについて。たくさんのポートを見て、機体を見たり使ったりしたときに思ったのは、機体ごとのスペックのバラツキが大きいことだ。

中にはナンバーパネルがぐにゃぐにゃになっているものがあったり、また、前方に付いているスマホホルダーが壊れている状態の機体もある。私は友人と乗っていたが、乗る機体によって、走行状態もかなり違った。例えば、少しでも道路の状態が悪いと機体自体が相当ガタガタ揺れるものもある。

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