「しないこと」ハッキリが仕事効率アップのカギ "忙しいだけ"の仕事を捨ててみませんか
東洋経済オンライン / 2024年4月11日 19時0分
「TO DOリストにやることを書き出す」「仕事に優先順位をつける」「スケジュール表を作る」……。
仕事術やタイム・マネジメントの本を読んで、そこに紹介されている手法をやってみたものの、思いどおりの効果が得られなかったという経験はありませんか?
HONDAで働いていた青木高夫氏はイギリス駐在時、HONDAでの仕事はもちろん、論文の投稿や講演など多忙な日々を過ごしていました。そのとき偶然、出会った本が、マーク・フォースター氏が書いたタイムマネジメントに関するベストセラー『Do It Tomorrow』です。
青木氏は日本のビジネスパーソンにも役立つ内容だと確信し、2007年に邦訳版『マニャーナの法則』を刊行。「マニャーナ」とはスペイン語で「明日」の意味。マニャーナの法則とは「新しい仕事は明日やる」を基本にする仕事術のことです。
同書をさらに増補・改訂し、このほど出版した『仕事に追われない仕事術マニャーナの法則・完全版』で青木氏は、改めて「“忙しいだけの仕事”を捨て、チャレンジングな“本当の仕事”に集中する」など仕事の本質に触れられたと紹介しています。同書から一部を抜粋、再編集してお届けします。
仕事の効率を上げるには、優れたシステムが必須です。優れたシステムが構築できたら、次は、そのシステムが無意識でも作動するようにすることが肝心です。
【画像で確認】「今日やろう」と決めた仕事がその日に終わらないのはなぜ? 一番の原因は「邪魔が入ること」。解決策は……
仕事を前にして「さて、どうするんだったっけ?」と考えてしまうようでは、結局、その仕事が先送りされるか、忘れられるのが関の山だからです。
優れたシステムの持つ特徴とは、一度身についてしまうと「しない」ことにものすごい抵抗感を覚えること。こうしたシステムと習慣が、あなたの成長を支えてくれるのです。
具体的に、仕事のシステムとは次の「7つの原則」を備えていなければなりません。
原則1 「明確なビジョン」が存在する
原則2 「一事に集中」する
原則3 「少しずつ頻繁に」行う
原則4 「リミット」を設ける
原則5 「クローズ・リスト」を使う
原則6 突発の仕事を減らす
原則7 コミットメントと興味を区別する
この原則で、仕事に対する充実度と成果、満足感は劇的に変わります。本記事では、このうち、『原則1「明確なビジョン」が存在する』と『原則6 突発の仕事を減らす』について紹介します。
ビジョン明確化の鍵は「何をしないか」
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