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「何者かになりたい」8浪分悩んだ彼の"その後" 高校を中退しオーストラリアへと渡ったが…

東洋経済オンライン / 2024年8月11日 8時40分

海外高校で学んで挫折、大学進学後も4留、プロボクサーデビューとさまざまな経験をした今福さんがいま思うこととは(写真:今福さん提供)

浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。

今回は3浪の年齢で早稲田大学に進学した後に、プロボクサーデビュー。4留して卒業後、現在は司法書士として働く今福次郎さんにお話を伺いました。

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進学校を退学し、海外大に挑戦するが…

今回お話を伺った今福次郎さんは、現役時に大学受験を経験していません。地元の進学校をやめて海外の高校で勉強したものの、挫折して日本に戻ってきました。彼はそこから人生を挽回するために勉強を続けて、3浪の年齢で早稲田大学に合格します。

【写真】プロボクサーデビューした今福さん

ところが、その後も浪人と留年を重ねる人生を送り、「合計8浪」だと語る今福さん。彼が浪人人生で得たものとは何だったのでしょうか。彼の紆余曲折の人生に迫っていきます。

今福さんは福岡県柳川市に生まれました。両親は3代続いた印刷業の3代目で、2人で会社を切り盛りしていました。父は大卒で母は短大卒でしたが、教育熱心な家庭ではなかったそうです。

そんな今福さんの幼少期はお調子者だったものの、成績は悪くはありませんでした。

「小さいころは落ち着きがない身勝手な子どもでした。消しゴムを食べたら人に笑ってもらえるだろうと、みんなの前で食べたりするお調子者でしたね。小学生のときはそんなに成績はよくなかったのですが、公立中学に上がってからは180人中40番くらいにはなりました」

中3の途中から塾に通いはじめた今福さんは、地元の県立高校である伝習館高等学校を目指して勉強します。ただし、具体的な目標があったわけではなく、「なんとなく」目指していたため、残念ながら結果は振るいませんでした。

「地元の子で成績がいい子はそこに行くので、自分も何も考えずに受験しました。でも結果的には全然ダメで、合格発表を見に校門に入ってすぐ、同じ中学校の子に落ちていたよと言われてしまいましたね」

第1志望には受からずに悔しい思いはしたものの、「記念受験」で受けた私立高校、福岡大学附属大濠高等学校にギリギリ合格し、進学することになりました。

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