1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

台湾カフェ・春水堂「1000円朝食」の罪深い魅力 高いと思いきや、41%割引・700円の値引き!

東洋経済オンライン / 2025年1月11日 8時20分

直訳するとしょっぱい豆乳という意味だそう。食べてみると、しっかり濃いパンチのある味付けではあるのですが、しょっぱさよりも酸っぱさが強い。

豆乳のスープに酢を加えて作っているので、化学反応により豆乳が固まっておぼろ豆腐のような状態になっています。もはやスープというより、丼で作った巨大な豆腐です。

出来立ての豆腐はふわほろ食感でれんげの上では固形なのに、口の中に含んで舌で潰すとほどけていきます。

歯がいらないほどの柔らかさ。食べる前は量が多いように感じましたが、ツルツルハフハフと、あっという間に食べ切ってしまいました。

優しい舌触りの豆腐を、酸っぱいスープと香味油、ごま、高菜、パクチーなどのパンチのある味付けでいただく。

日本のスープとは一線を画す、濃厚なのにさっぱりという、複雑な味わいです。素材の味を大切にした優しい味付けとは対極にある、味を足し算していく美学を感じました。

好き嫌いの好みが分かれそうな味ですが、日本ではなかなか食べられない、本場台湾のローカルフードが食べられるというのは「春水堂」の魅力のひとつ。

パクチーが好き、アジア料理が好き、トムヤムクンや酸辣湯(サンラータン)など、酸っぱいスープが好きな人には特におすすめです。

酢を上手に使えば豆乳を固めることもできるし、減塩もできるのだなあと、学びの多い1杯でした。

台湾茶をゼリードリンクに。デザート感覚で楽しめる愛玉ジャスミンミルクティー

セットドリンクは、グランドメニューでは単品価格が税込み650円の、愛玉(あいゆい)ジャスミンミルクティーを選びました。「愛玉ってなんぞや?」と思い調べてみると、オーギョーチという植物で作ったゼリーとのこと。

すかいらーく系列のファミレス中華料理チェーン「バーミヤン」の定番デザートで食べたことがあったので、それをイメージしてオーダーしたところ、食感はずいぶん違っていて、「バーミヤン」のオーギョーチはゆるっとしているのに対して、「春水堂」の愛玉はもっちり硬めの食感です。

ジャスミンとレモンで味付けされており、噛むとジャスミンがふわっと香り、レモンの酸味でさわやかさが広がります。

香水のような華やかな香りのジャスミンティーに、たっぷりの砂糖とミルクで甘くまろやかに仕上げたミルクティーに、愛玉を添えることで、つるりとした喉越しが加わって、おいしくて贅沢なデザート感覚の飲み物の完成です。

アメリカのダイナーでミルクシェイクが入っているような、ステム(脚)のついた大きなグラスにたっぷりと入っていて、味も見た目もボリュームも文句なし、街に誰かと出かけたときに一緒に飲みたくなるドリンクでした。

ブームで終わらないのは、価格以上のおいしさと価値提供があるから

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください