秋の不眠症は早朝の散歩で解消!
ウェザーニュース / 2019年9月12日 6時10分
残暑が厳しくても、秋の日は確実に短くなっていきます。「秋の夜長」を迎えると増えるのが不眠症です。
夏の夜に暑くて寝苦しいのは不眠症とはいいませんが、安眠できるはずの秋の夜長に眠れないから不眠症なのです。しかし、生活習慣をちょっと変えるだけで、夜はぐっすり眠れるようになるといいます。
なぜ秋に不眠症が増えるのか
「不眠症は、『夜なかなか寝つけない』(入眠障害)だけでなく、『夜中に何回も目覚める』(途中覚醒)、『夜が明けないうちに目が覚める』(早朝覚醒)という人もいます。いずれにせよ、不眠症の人にとって秋の夜はいっそう長く感じられます」というのは、横浜相原病院(神奈川県横浜市)の吉田勝明院長です。
吉田院長によると、秋に不眠症が増えるのは、日照時間が短くなるからだそうです。
「日照時間が短くなると光の刺激が減り、脳内の神経伝達物質の一つ、セロトニンの量が減少します。セロトニンは感情を安定させる働きがありますが、それが不足すると『うつ病』を発症することが知られています。
うつ病の初期症状は、食欲低下、気分が沈む、そして不眠です。食欲の秋なのに食欲がない、いつになく物悲しい気分になる、不眠が続くといった症状は、うつ病の入り口に立っている可能性が高いのです」(吉田院長)
朝の散歩で体のリズムを取り戻す
うつ病が高じると、「オレはダメな人間だ」と自分を責め、「生きていてもしょうがない」と悲観的になり、自ら命を絶つケースも少なくありません。
「秋になって不眠症があらわれた人にお勧めなのが朝の散歩です。いつもより30分から1時間早起きして朝の光を体いっぱいに浴びてください」(吉田院長)
うつ病治療の一つに「光療法」があります。朝起床すると、朝の太陽光線なみの照明(1万ルクス)を1時間ほど浴び、それを2〜4週間ほど続ける治療法です。
「強い光線を浴びることで脳内のセロトニンを増やし、うつ病を改善します。うつ病患者の光療法は専門医の指導のもとで行う必要がありますが、朝の散歩を2週間ほど続ければ元気を取り戻し、夜もぐっすり眠れるはずです」(吉田院長)
朝の光を浴びれば、気分は爽快、朝食も美味しく、元気に1日を始めることができます。不眠に悩む人は、ぜひ早朝の散歩を試してみてください。
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