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暖冬 春先にかけても高温傾向が続く予想

ウェザーニュース / 2020年1月10日 15時12分

ウェザーニュース

1月も半ばにさしかかり、一年のうちでもっとも寒い「寒中」ですが、冬型の気圧配置は長続きせず、上空の寒気も入りにくくなっているため、全国的に気温が高く、日本海側では降雪が少ない状態が続いていて、スキー場では積雪不足が深刻になっています。

2019年の秋は、西日本と東日本で1946年の統計開始以来最も気温が高く、冬になっても気温が高い傾向が続いています。

平均気温の平年差(上:9月〜11月/下:過去30日間) 気象庁HPより

12月上旬は大陸から強い寒気が流れ込んだために、全国各地で気温が平年より低くなったものの、12月中旬以降は冬型の気圧配置が長続きせず、日本付近は低気圧と高気圧が交互に通過したために天気が周期的に変わり、低気圧に向かって南から暖かい空気がたびたび流れ込んだために、全国的に平年より気温が高くなっています。

1月に入っても同様の傾向が続き、昨日9日(木)までの平均気温は各地で平年より高めです。

3月にかけても高温傾向続く予想

偏西風の予想と寒気の流れ込みの予想

昨年12月下旬に気象庁から出された3カ月予報によりますと、この先3月にかけても沖縄から西日本、東日本では気温は平年より高く、北日本でも平年並みか平年より高い予想です。

これは地球温暖化の影響などにより、地球規模で大気全体の温度が高くなっていることが一因になっていると推定されます。

さらに、インド洋の西部や太平洋の西部赤道域から中部赤道域で海面水温が平年より高く、これらの海域で上昇気流が強まって積乱雲が発生しやすくなっています。一方、インドネシア周辺では積乱雲の発生が少なく、これらにより上空の偏西風の流れが蛇行し、日本付近で平年より北を流れる形となって、寒気が南下しにくくなっています。

また、例年、西高東低の冬型の気圧配置を形成する、日本の東海上のアリューシャン低気圧が弱く、冬型が長続きしない見込みです。

この先も暖冬が続くと、スキー場の雪不足がさらに深刻になることが懸念されます。

一方、冬型の気圧配置が続かず低気圧が次々と発生すると、日本の南海上を低気圧が通過する「南岸低気圧」のパターンになり、普段雪に慣れていない太平洋側の地域で大雪を降らせることもありますので、暖冬だからと油断は出来ません。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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