大きな笠雲を被った富士山 今日は天気下り坂のサインにならず
ウェザーニュース / 2020年5月27日 9時30分
早朝まで雨が降っていた今日27日(水)の富士山周辺は時間とともに雲が少なくなり、山頂付近には大きな笠雲が見られました。
静岡県裾野市から見た富士山は、分厚い笠雲を被っています。雪が少なくなった山肌と、雲の白とのコントラストが鮮やかです。
今朝まで雨を降らせていた前線帯の湿った空気が上空に残っている所に、山頂付近では平均で20m/sを超える西寄りの風が吹いていることで、笠雲が大きく成長したと見られます。
今日の笠雲は天気下り坂の予兆ではない
笠雲は天気下り坂の予兆として良く知られていますが、今日に関しては、前線帯が離れていく過程で現れたものと考えられます。
笠雲が小さくなれば、上空が乾燥してきた証拠で、雨の心配はほとんどなくなります。昼頃までには富士山の山頂も見えてくる見込みです。
笠雲とは?
笠雲は「レンズ雲」と呼ばれる種類の雲の一種で、富士山に限らず高い山の山頂付近に出現することがあります。特に、
・「上空の風が強い」
・「湿った空気が存在する」
という状況の時に発生しやすくなります。
強い風が富士山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。
時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲が出来て、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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