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桜の落葉や変色が目立つ 長梅雨や猛暑で夏バテか

ウェザーニュース / 2020年10月4日 11時20分

ウェザーニュース

季節が進み、外を散歩するにはいい気候になってきています。そんな中、「桜の木の落葉が目立つ」との声が寄せられました。

一部の桜ですでに落葉が目立つ

落葉が目立つ桜

そこで、ウェザーニュースでは緊急で桜の木の葉っぱ調査を実施。2020年9月26から27日にかけて、沖縄県を除く全国を対象に、のべ6576人から回答を頂きました。

集計の結果、半数近くは「いつも通り元気」だったものの、29%は「落葉が目立つ」、15%は「変色が目立つ」となりました。地域別に見ると、関東や東海、九州で落葉が目立つ割合が多いことが分かりました。

春に花を咲かせる桜の木は、本来11月頃から紅葉し、冬にむけて徐々に落葉していきます。9月下旬の時点で落葉が目立つとなると、1か月以上早いことになります。

長梅雨と猛暑で夏バテ気味

日本花の会の樹木医和田博幸さんによると、「今年は、梅雨が長引いたのと、梅雨明け直後に急に暑くなり、それが長く続いたことが原因で落葉が早くなっているようです。人間でいうと、夏バテ気味で元気がないといったところのようです」

気象庁HPより

今年の6〜7月は梅雨前線が本州付近に長く停滞し、全国的に長い梅雨となりました。各地で梅雨明けが平年よりも遅くなり、全国的に平年より降水量は多く、日照時間も少なくなっています。

8月になると一転し、太平洋高気圧の勢力が強まりました。日照時間は関東を中心に平年に比べてかなり多くなり、全国的に厳しい暑さが続きました。

また、もう一つの要因として考えられるのが台風10号です。

台風10号による倒竹 2020年9月7日撮影

この台風は、9月初旬に大型で非常に強い勢力で九州へ接近し、九州を中心に暴風や塩害の被害を及ぼしたため、落葉や葉の変色が他の地域より目立っている可能性があります。

このように、今年の梅雨から夏にかけての気候が、今の桜の木に影響を与えていると考えられます。

来春の開花に影響はない見込み

落葉が早まったことで、来年春の開花に影響は出てしまうのでしょうか。

和田さんによると、「落葉がいつもの年より早く始まっても、来年の開花には大きな影響はないと思います」とのことでした。

来年の春、いつも通り美しい姿を見せてくれるのを見守って行きたいですね。

参考資料など

調査:
アプリウェザーニュースより
2020年9月26、27日 のべ6576人が回答

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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