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春は自律神経が危ない? 上手に整えるには“朝の過ごし方”がポイント

ウェザーニュース / 2024年3月15日 5時0分

ウェザーニュース

春は様々なことスタートするときですが、「体がだるい」「頭痛が抜けない」「やる気が起きない」など、ひそかに辛い思いをしている人も多いのではないでしょうか。

「春に体や心の調子が悪くなるのは、珍しいことではありません。『自分だけが…』と落ち込む必要はありません」と、ウェザーニューズ気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生はアドバイスします。

佐藤先生によると、元気を取り戻すためのポイントは朝の過ごし方にあるといいます。

寒暖差が激しい時期に要注意!

頭痛、肩こり、体のだるさ、めまい、イライラ、日中の眠気など、春はちょっとした不調に悩まされることがあります。

「季節の変わり目である春は、体も変化についていくのが大変です。気温や気圧の変化に敏感な人は自律神経が乱れやすく、不調として現れることが多いのです。

特に今春は、天気予報で『季節外れの』という言葉をよく聞いたように、寒暖差が激しかったので心配です。ふだんから天気痛などに悩まされる人だけでなく、調子が悪くなっている人も多いでしょう。

何かおかしいと感じたら、まずは“朝”を意識してみましょう。不調が軽めのうちに、ちょっとした工夫で元気を取り戻すのです」(佐藤先生)

自律神経を整える朝の過ごし方、5つのポイント

1日のはじまりである朝を意識することでリズムが生まれ、自律神経のバランスが整いやすくなるといいます。まずは5つのポイントから始めてみましょう。

(1)朝陽を浴びる
起床して1番にすべきなのが、カーテンを開けて朝の日射しを浴びることです。

「朝陽の明るさの光を浴びると、眠りを促すホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられ、体内時計の調節に役立ちます。また、その刺激で夜にはメラトニンが分泌され、寝付きがよくなる効果もあります」(佐藤先生)

(2)コップ1の水を飲む
寝起きに水を飲むと気分がスッキリしますが、効果はそれだけではないようです。

「朝食前にコップ1杯の水を飲むのがおすすめです。胃腸の神経がほどよく刺激され、体が目覚めるので、朝食の消化吸収もよくなります」(佐藤先生)

(3)朝食をとる
健康のためにも1日3食の食事は大切ですが、なかでも意識したいのが朝食です。

「寝ている間は食事によるエネルギー補給ができないので、その日の1食目は午前中にとりたいのです。朝食をとることで体温が上がり、お休みモードの副交感神経から活動モードの交感神経優位に切り替わります。

できれば食事の栄養バランスにも注意しましょう。特に代謝を促し自律神経を整える働きのあるビタミンB群や、マグネシウムや鉄、亜鉛などのミネラル類をしっかりとるとよいですね」(佐藤先生)

(4)服装を調節する
春は寒の戻りがあったり、日中暖かくても晩には気温が下がるなど、意外に体を冷やしてしまいやすいものです。

「天気予報などで気温に注意し、脱ぎ着できる服装で調節しましょう。冷えで血行不良を起こさないためには、首・手首・足首の“三首”を守ると効果的です」(佐藤先生)

(5)起床時間を一定に
毎朝起きる時間を決めた方がよいといいます。

「起床時間を一定にすると、生活のリズムができて体内時計が整いやすいのです。朝ギリギリの起床では、朝食を抜くなど、他の4つのポイントを実行するのが難しくなります」(佐藤先生)

運動やストレス解消は?

そのほかにも、気をつけたいことがあります。

「適度な運動、夜の適切な入浴、ストレス解消につとめることなどは、自律神経のバランスを整えるのにも役立ちます。

特に、軽く汗をかく程度の運動は血行をよくしてストレス解消になり、自律神経のバランスを整えるホルモンのセロトニンが分泌されるので、即効性がある対策となります。

逆にストレス解消になるからといって、甘いもの・辛いものの食べ過ぎや過度のアルコール摂取、夜更かしでゲームやネットを続けるのはNGです」(佐藤先生)

朝のちょっとしたことで春の過ごしやすさも変わってくるのですね。3月後半から4月にかけては一層忙しくなる人も多いと思いますが、その中でも自律神経を上手に整えるポイントを忘れずに、寒暖差の激しい時期を乗り切りましょう。


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