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だるま朝日が出現 蜃気楼の一種 放射冷却で冷え込む 茨城・大洗

ウェザーニュース / 2024年3月4日 7時25分

ウェザーニュース

関東では夜中から雲がなく穏やかに晴れていたことで放射冷却が効き、今日4日(月)朝は気温が下がったところがあります。

茨城県大洗町では、海から昇る太陽が水平線間際でくびれたようになる「だるま朝日」が見られました。これは蜃気楼の一種です。

温度差で生じる蜃気楼の一種

今回見られた「だるま朝日」は、太陽の光が屈折することで起こる蜃気楼の一種で、「下位蜃気楼」現象によるものです。

通常、光はまっすぐ進みますが、密度の異なった空気を通ると光は曲がって進みます。空気の密度は主に気温によって決まるため、陸上で十分に冷やされた空気の層と、比較的暖かい海面付近の空気の層との間で温度差が大きくなると、光が曲げられます。これにより下側にも太陽の虚像が見えることで、日の出時や日没時に丸い太陽が歪んで、だるまのような形に見えるのです。見える時間は数分もない、一瞬の現象です。

空気と水を比較すると、空気は熱されやすく冷めやすい、水は熱されにくく冷めにくい性質があります。そのため、気温差の大きい秋や冬の朝夕には、冷えやすい空気と冷えにくい海水の温度差で「だるま朝日」を見られることが多くなります。

今朝は関東地方では昨夜から晴れているところが多く、放射冷却現象が効いたことで気温が低くなっています。茨城県内では沿岸部でも0℃前後まで冷え込んでいて、だるま朝日の見られた大洗町周辺では海水温が15℃近くあり、この大きな温度差によって生み出された蜃気楼によってだるま朝日が見られたものと考えられます。

朝と昼間の寒暖差に注意

関東では昼間は昨日よりもやや気温の高くなるところが多い見込みです。各地で15℃前後まで上がり、一日を通して日差しもあるため、日向では春を感じる暖かさになる見込みです。

朝冷え込んだ分、一日の寒暖差にお気をつけください。調節しやすい服装がおすすめです。


また、今日は花粉が非常に多く飛ぶおそれがあり、一部では“極めて多い”ランクの予想もあります。花粉症の方は万全な対策が欠かせません。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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