中国EV販売、1─2月は18.2%増に鈍化 値下げ競争激化
ロイター / 2024年3月8日 18時23分
3月8日、中国乗用車協会(CPCA)が発表した1─2月の電気自動車(EV)販売は前年同月比18.2%増と、昨年全体の20.8%から鈍化した。写真は、中国・北京中心業務地区(CBD)の夕方ラッシュアワーの渋滞の様子。北京で2021年1月撮影(2024年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 8日 ロイター] - 中国乗用車協会(CPCA)が8日発表した1─2月の電気自動車(EV)販売は18.2%増で、昨年全体の20.8%から鈍化した。
中国のEV市場は主要メーカーの比亜迪(BYD)が値下げに踏み切るなど競争が激化している。
1─2月の販売が振るわなかったのは、厳しい寒さでバッテリー性能が低下することへの懸念により、EVへの関心が低下したためと考えられている。
CPCAは声明で、雨や雪、氷に対するEVの充電や走行距離に関する弱点が意識され、消費者の購買意欲が一時的に低下したとの見方を示した。
プラグインハイブリッド車などを含む新エネルギー車(NEV)の販売は37.5%増と昨年の36.2%増から加速した。
1─2月の乗用車全体の販売は16.3%増加した。
NEVが販売全体に占める比率は33.5%と、前年同期の28.3%から拡大し、ガソリン車から市場シェアを奪った。ガソリン車の販売は7.8%増。
CPCAの幹部は記者団に対し、一部のEVはガソリン車並みの価格で販売されており、ガソリン車の販売を圧迫していると指摘した。
BYDは今年、さまざまなモデルでライバルを上回る値下げを実施。ロイターの算出によると、昨年の自社の国内販売台数の93%を占める13モデルを平均17%値下げしている。
吉利汽車、広汽埃安、零跑汽車、小鵬汽車も9─17%の値下げなどを実施した。
BYDの2月のNEV市場シェアは30.7%で、ロイターの算出によると、2022年6月以降で最低。
同社はEV販売で米テスラを抜き世界首位。2月は乗用車の19%を輸出し、その比率は過去最高だった。
CPCAによると、2月の中国の乗用車輸出は18%増の29万8000台。うち26.4%をNEVが占めた。国内需要が低迷する中、輸出が自動車メーカーの成長エンジンとなっている。
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