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膨大な廃棄布を世界で唯一のアップサイクル新素材へ

@Press / 2021年3月22日 14時30分

TOP NUNOUS STONE
染色加工事業を営み創業141年のセイショク株式会社(本社:岡山県倉敷市 代表取締役社長:姫井 明)は、2021年3月2日(火)、布由来アップサイクル素材、NUNOUS(ニューノス)「STONE」の特許を取得したことをご報告いたします。2012年から約9年をかけ開発、大量に廃棄される規格外布を加工した新素材で、2021年から正式に事業を展開しています。繊維業界、ひいては社会全体のサステナビリティー(持続可能性)、脱炭素社会の実現に貢献する、今までにない特長で特許を取得した新素材です。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/252151/LL_img_252151_1.jpg
TOP NUNOUS STONE
【特許取得の背景】
布地を製造する際には、規格外品が生じることは避けられません。例えば染色の色彩が規格外のもの、製織時に欠陥を生じたもの等は廃棄するか、ボロ布としてフェルトに再加工する等のダウンサイクリングが大半を占めています。日本国内の布の生産量は年間約18億m2と大量で(※1)基準に満たない「規格外品」は日本国内だけでも約900万m2以上(45cm幅の道にすると地球半周分、東京ドームで192個分)と推定されます。(※2)この課題を解決すべく、当社は2012年から廃棄布を利用した新素材の開発に着手いたしました。規格外品、廃棄布・リサイクル品を有効活用し、これまでにない意匠性や質感を有する新素材、それが「NUNOUS」です。
※1 出典 経済産業省[平成30年 経済産業省生産動態統計年報 繊維・生活用品統計編]
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/252151/LL_img_252151_2.jpg
NUNOUS 素材

【特許取得の「STONE」と、もうひとつのNUNOUS、「SKIN」】
「NUNOUS」は美しい絵画を想起させる豊かな表情とあたたかみを感じさせるテクスチャー、内に生命を宿すかのような有機的要素と、無機質な空間にも自然に溶け込む均質性の相反する質感を併せもつ新素材、表面材です。「STONE」と「SKIN」の2種があり、今回「STONE」が特許を取得致しました。

【STONE】
これまでにない意匠性や質感のブロック型新素材。大理石のように上品な表情と、地層のようなユニークな断面をもち、かつ柔らかな感触を有しています。断面によって異なる魅力をもち、積層方向に対して水平面は絵画のよう、垂直面は地層のような表情をもち合わせています。建材、プロダクト、アートピースまで、様々な分野において新たな可能性を形にします。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/252151/LL_img_252151_3.jpg
NUNOUS STONE

【SKIN】
表裏がなく、両面とも表として使用可能。光を通すほど薄く加工することもできます。布素材のように端がほつれないため、フリーカット・無縫製での製品化が可能です。耐水性もあり、工業製品としての耐久性も兼ね備えています。抽象画や天然石を思わせる模様は自然が生みだす模様のようにひとつとして同じものはなく、様々なプロダクトへの可能性に満ちています。
オンラインショップ: https://nunous.stores.jp/

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/252151/LL_img_252151_4.jpg
NUNOUS SKIN

【特許取得の理由】
布地を複数枚重ねて厚地の積層体を製作すること自体は、従来からある手法でした。その際、接着剤を用いて積層することも既知の手法です。NUNOUSは重ね合わせた布にポリマーを均一に含浸させ、加圧しながら冷却することによってポリマーを固化させる特殊な製法と、布でありながら建材などの代わりに利用できる堅牢性・汎用性、断面に形成される模様の意匠性が特許に値すると認められました。


【今後の展望】
クライアントの廃棄布を原料にNUNOUSを作成し、オリジナルのプロダクトを製作することで企業やブランドの脱炭素社会にむけた取組みを支援し、ブランド価値の向上を後押しし、サポートします。また日本国内のみならず、SDGsの意識が高く、廃棄布の課題を抱える海外市場にも展開予定です。従来の布素材が用いられていた分野に加え、新しい分野・異なる分野への提案、将来的には木やレンガ、紙や革のように、さまざまなシーンで当たり前に選択肢に上がる素材にと考えています。私達はNUNOUSを通じてクライアントの課題を解決し、ひいては地球全体の環境負荷の改善を目指します。


【国内で年間900万m2もの規格外布が発生。その“課題”から、新素材「NUNOUS」が誕生「ANOTHER NUNOUS PROJECT」】
NUNOUSは「布にはない特性」と「布らしい質感」を兼ね備えたアップサイクル素材です。本プロジェクトではクライアントの廃棄布をNUNOUSにアップサイクルし、オリジナル製品製作のサポートをいたします。例えばその土地・企業由来のファブリックで独自のNUNOUSを創り、オリジナルプロダクト、壁紙・店舗内装や什器等にご活用いただけます。
NUNOUSを通じて、環境を大切にする姿勢や取り組みをカタチにし、企業のCSR活動・SDGs活動を支援します。


【パートナー企業募集】
1:自社素材をご提供、製品または素材を納品ご希望の企業様
2:オリジナルの素材、製品をご希望の企業様
NUNOUS事業部までご相談ください
担当:西崎 nunous@seishoku.co.jp


【特許の詳細】
発明の名称:成形品及びその製造方法
特許番号 :特許第6845551号
特許権者 :セイショク株式会社
発明者 :西崎 誠一郎、遠藤 雅行
出願番号 :特願2016-168472号
出願日 :平成28年8月30日
登録日 :令和3年3月2日


【会社概要】
商号 : セイショク株式会社
代表者 : 代表取締役社長 姫井 明
所在地 : 〒710-1101 岡山県倉敷市茶屋町234
創業 : 1880年5月
資本金 : 9,800万円
事業内容: 染色加工事業
従業員 : 115名
売上高 : 2019.11月期20億4,500万円
URL : http://seishoku.co.jp/

1880年岡山県倉敷市茶屋町で糸を生地にする「織布」事業を創業。その後、紡績、染色まで事業領域を拡げ繊維の一貫体制を構築。1950年には昭和天皇が巡幸した際に視察頂く栄誉に預かる。その後、繊維産業の海外生産の影響で2事業から撤退。現在、岡山市で織物(作業服地メイン)・人工皮革・カラーデニム生地の染色事業のみ継続。


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

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