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「箱男」本編映像&ベルリン国際映画祭ダイジェスト公開!【3月7日は安部公房の生誕100周年の生誕日】

映画.com / 2024年3月7日 21時0分

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(C)2024 The Box Man Film Partners

 安部公房氏の小説を石井岳龍監督の手によって映像化した映画「箱男」(2024年全国公開)の新映像が、このほど公開された。安部氏の生誕100周年の生誕日となる3月7日に披露されたのは、本編映像と第74回ベルリン国際映画祭での石井監督、キャスト陣の姿をとらえたダイジェスト映像。あわせて、主演の永瀬正敏、石井監督がコメントを発表した。

 第74回ベルリン国際映画祭のBerlinale Special部門に正式招待され、現地・ドイツでも大歓声を浴びた映画「箱男」。2024年3月7日は、安部氏の生誕からちょうど100周年にあたる日。この節目とも言える年に、映画「箱男」の公開を迎えるにあたり、永瀬は「深夜のドイツ・ベルリンの会場に響いた歓声と鳴り止まぬ拍手の音は届いていたでしょうか? 『箱男』を残してくださりありがとうございました」と原作者である安部氏への感謝の気持ちを述べた。

 本作でメガホンをとった石井監督は「ご本人からは“映画にするのであれば娯楽にして欲しい”という予想もできなかった謎かけ難題をいただき、32年にわたり映画化の試行錯誤を重ね続けてきました。“箱男”世界が時代にシンクロする事が感慨深いです」と作品への手応えと思い出を明かした。

 本編映像は箱男が登場し、物語の導入部分とも言える永瀬のナレーションが吹き込まれたもの。線路沿いの道に散らばったゴミの中で倒れている一見ただの段ボールが、いきなり立ち上がるシーンから始まる。「蔑まれるのはお前たち。こっちは何でもお見通し。」というナレーションと共に、段ボールに開けられた小窓から都市を一方的に眺める“箱男”の姿が描かれている。

 永瀬と石井監督のコメント全文は、以下の通り。

【永瀬正敏】

ドイツの地でクランクイン前日
僕の目の前で撮影中止が宣告され、全身の力が抜け去って、何も考える事が出来なくなったあの日から、27年の月日が流れました
その間も何度も何度も『わたし』が復活しそうになっては、僕の前から消えていってしまっていました
でも、石井岳龍監督は32年前のあなたとの約束を決して諦めていませんでした
非常に奇天烈で、しかし本質をずばり突いているこの素晴らしい原作を、長い時間をかけ映像化した石井監督は、満員の観客の皆さんの前で『新しいマジカルミステリーツアーをお楽しみ下さい』 と上映前に挨拶されました
上映が終わり、僕は思わず、お隣の石井監督の手を渾身の力で握り締めていました(後で聞くと本当は手じゃなかったみたいですが、、、)

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