1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

常に “ナンバーワン”であり続ける理由。北田淳社長が語るコンデナスト・ジャパンのデジタル戦略:横井由利

FASHION HEADLINE / 2017年4月22日 19時0分

コンデナスト・ジャパン代表取締役社長 北田淳氏

もはや日本でも出版社のデジタル化が止まらない。日本上陸以来いち早くデジタル化に着手したコンデナスト・ジャパン。これまでの経緯を代表取締役社長 北田淳氏に話を聞いた。

■デジタル化の波

2000年11月創刊から1年後に『ヴォーグ ニッポン(VOGUE NIPPON)』のウエブサイトがオープンした。当時は、デジタルの可能性について手探り状態で、まずは紙媒体からの解放と銘打って雑誌の内容をそのままデジタルに落とし込むマガジンレプリカを始めた。しかも、iPadで見るのがスタイリッシュと思わせた。その後、動画の導入やインタラクティブな活用、デジタルだけで提供されるプロダクツを作成し販売などを進め、現在のような完全オリジナルコンテンツサイトが完成していった。

2017年2月現在、ウェブ『ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)』(2011年5月号より改名)は、媒体資料によるUU 2,300,000/月、PV 22,000,000/月という数字からもわかるように、日本版モード誌のサイトで、No.1を誇っているのがわかる。「紙媒体でもデジタルでもコンデナストは常にトップランナーでなければいけない。目指しているのはティア・ワン・デジタル・カンパニーだ。プレミアムでフロントローにい続けるデジタルメディアを目指している」と北田氏は語る。

プリント(紙媒体)で美しいビジュアルと最先端の情報を提供する媒体と評価されてきたように、デジタルにおいてもクリエーションでオーディエンスに感動と驚きを与え続けるという使命があるのだ。デジタルでは、パフォーマンスも要求される。パフォーマンスとは、数字だけではなくテクノロジーを駆使したイノベイティブな側面も持ち合わせることだ。そこがビジネスへ直結するポイントだというだけに、これまでの文化系編集者のスキルでは、対応できない時代がやってきたのだ。「デジタルにおいてもマーケットレピュテーションやクリエイティビティを向上させ『ヴォーグ・ジャパン』のコンテンツはすごいね!といわれなければ存在価値は無いに等しい」と北田氏は語彙を強めた。

コンデナスト・ジャパンは、2013年に開催したプレスカンファレンスで本格的なデジタル化に向けて、プリントとデジタルの八つの柱を提示し会社運営や組織の変革を打ち出した。3年半過ぎた現在はデジタル環境も変化し、デジタルマガジンやアプリの開発は姿を消していた。その理由として、デジタルマガジンもアプリも一部のオーディエンスとクライアントのニーズしかなく続ける理由がなかったからだという。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください