結局、おごらされ、たかられる…非モテ・年収1000万円男性が婚活で感じた「絶望」
Finasee / 2024年3月4日 11時0分
Finasee(フィナシー)
非モテながら出世街道をひたすら進んだエリート男性、婚活を決意
山田和人さん(仮名、以下同)は、都内の大手企業で営業として働く33歳で年収1000万円の独身男性です。彼はかなり勤勉というか生真面目なところがあり、特に趣味らしい趣味もなく、休日でも基本的に仕事のための勉強に励んでいるような方でした。
……というのも、彼はいわゆる「陰キャ」の「非モテ男性」で、特に学生時代はまったくといっていいほど女性との縁がなかったのです。決してコミュ障ではなかったものの、当時は女性に男性扱いしてもらうどころか、“眼中”にさえ入っていなかったといいます。その悔しさをバネに、今までとにかく仕事をがんばってきた一方で、その経験は社会に出ても根強く残り、たとえ飲み会に参加しても極力、女性との交流は避けてきたとのことでした。
しかし、この頃になって、彼に少し変化が起こります。年収が1000万円を超えたことで、何となく男性としての自信が出てきたのです。またこの頃、職場で結婚ラッシュが起きていたこともあり、幸せそうな同僚を見る度に、少しずつ彼にも結婚願望が生まれつつありました。
「もしかして今なら、俺でも女性に相手してもらえるのかな……?」
それから彼は、結婚した同僚とプライベートの話をすることが増えたそうです。そうして皆から幸せそうな話を聞く度に、どんどん結婚願望が高まっていったといいます。こうして、彼は33歳の時に婚活を始めることを決意しました。
昔がウソのようにモテた…が、おねだりを断って破局和人さんは手始めに、頻繁に飲み会をしている同僚に自分を参加させてほしい旨を伝えました。今までは誘われても断っていた彼だったので同僚には驚かれたそうですが、事情を説明すると快く了承してくれたといいます。
飲み会の席では、会社名をいえば、学生時代がウソのように彼はモテたそうです。最初の席ではうまく話せなかったものの、女性の方から積極的に話してくれ、彼は大いに手ごたえを感じたといいます。そうして場や女性との会話に少し慣れてきた3度目の席で、ついに待望の出会いがありました。
お相手は中小企業に勤める28歳女性。彼女は快く連絡先を交換してくれ、その後はすぐにデートをしたといいます。「非モテの自分がこんな美人とデートできるなんて!」彼は天にも昇る気分で舞い上がったとのことでした。
しかし、それは長続きしなかったといいます。彼はデートの度に星のある高級レストランをおごらされ、最終的には30万円ほどのブランドバッグをねだられたのです。レストランはともかく、今までそんなものを買ったことがない彼はひどく驚き、それを断ったところ、アッサリとフラれてしまったとのことでした。
アプリでも相談所でも…次第に高まった女性不信と拒絶反応失敗はしたものの自信を付けた和人さんは、次にマッチングアプリを試してみたところ、多くの女性から連絡が入りました。そして彼は、何人かの女性とのデートを重ねたのですが……いずれのデートでも高級な飲食店や高価なものをねだられ、長続きはしなかったといいます。
前述の通り、彼は趣味らしい趣味もなく、この頃には気づけば2000万円程度の貯金が貯まっていました。しかし彼は結婚を決意したことで、家や子供などの先々を見据えて強めに倹約を意識していたのです。もちろん多少の支出は覚悟していましたが、元々の倹約家な気質も重なって、女性の要望は彼の許容度をはるかに超えたものばかりに思えたといいます。
そのような婚活を2年続けて35歳を過ぎた頃、彼はついに結婚相談所に入りました。そしてアドバイザーに金銭面の要望を強く伝えたのですが……あまり結果は変わらなかったといいます。振り返れば、この頃には女性不信が強まっており、自分にお金を出させる姿勢を感じただけでイヤになっていたとのことでした。
「結婚を考えていたら、普通は節約するはずだろう。女性は一体、何を考えているのか……」
次第に彼は、どんな女性と結婚しても無計画にお金を使われて不幸になるだけなのではないかと考えるようになっていきました。しかし一方で、結婚して幸せな家庭を築きたい気持ちも捨てきれず、かなり思い悩む日々が続いたといいます。
最終的に、彼はどんな結末を迎えたのでしょうか……? 後編【「もう生涯一人でかまわない」高年収男性が婚活に見切りをつけ、到達した“驚きの新境地”】でご確認ください。
婚活FP山本(山本 昌義)/ファイナンシャルプランナー
商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年に「山本FPオフィス」を東京・赤坂にて開業し、独立。2020年にオフィスを滋賀県栗東市に移転。現在は日本初の「婚活FP®(商標番号:6652878号)」として、婚活パーティ開催や結婚相談所との提携を元に、主に婚活中の方や新婚夫婦などから相談を受けている。「マネー現代」にて不定期連載中、レインボータウンFMにて「子育てとお金」をテーマに不定期出演中、結婚相談所や行政での婚活セミナーも随時活動中。マイアドバイザー®、CFP®、一級FP技能士。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「販売職の男性なんて…私とつり合わない」職業で男性を足切り。32歳女性の“痛すぎるカン違い”
女子SPA! / 2024年4月13日 15時47分
-
高級寿司屋デートで安いネタばかり頼み、お酒の注文も禁止…43歳男性、婚活に大金つぎ込んでも結婚できない“納得の理由”
日刊SPA! / 2024年4月11日 15時52分
-
「アルミホイルに包んだおにぎり」をデートに持参し険悪な雰囲気に…“年収1400万円”男性が犯した致命的なミス――仰天ニュース・大反響トップ10
日刊SPA! / 2024年4月7日 15時44分
-
14歳年下女性とスピード婚した「55歳バツイチ男性」見た目も年収も平凡なのにモテた理由
日刊SPA! / 2024年4月4日 9時19分
-
こうして憧れの同棲は「地獄」に変わった…30代女性が婚約者に課した「理不尽な要求」
Finasee / 2024年4月1日 11時0分
ランキング
-
1スバル、山崎製パン、キリン……相次ぐ“事故” 問題の根っこに何がある?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月24日 8時35分
-
2蹴飛ばされて全治1ヵ月の“腰椎圧迫骨折”。貯金4,000円・借金800万円の61歳DV夫の死で、妻が決断…じつは日本で増えている「死後離婚」の壮絶な実態【行政書士が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月27日 11時30分
-
3明治「ザバス」が絶好調!プロテイン飲料最前線 まだ伸びるタンパク質市場へ「オイコス」も参戦
東洋経済オンライン / 2024年4月28日 7時20分
-
4まさか…日産が「エルグランド」「スカイライン」「マーチ」を発表!? 日本で5車種発売へ 今年は“新型キックス”出るのか
くるまのニュース / 2024年4月28日 8時10分
-
5「大したことない話なので割愛します」は正しいか…75%が「割愛」を本来と違う意味で使っていることが判明
プレジデントオンライン / 2024年4月28日 8時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください