[プレミアリーグEAST]「彼はポテンシャルがある」市立船橋期待の大型FW磯野が追撃ゴール
ゲキサカ / 2014年9月10日 12時5分
[9.7 高円宮杯プレミアリーグEAST第12節 市立船橋高 1-2 青森山田高 船橋市法典公園(グラスポ)球技場]
名門の命運を握る存在となるか、期待の大型ストライカーだ。市立船橋高のFW磯野隆明(3年)はシーズン開幕当初はまだポジションを確保していなかったが、185cm、80kgの大きな体を活かしたボールキープと一瞬でDFを置き去りにする鋭い動きなどスケール大きなプレーヤー。春から着実に成長してきたFWは全国高校総体予選、本大会で名門の背番号10を背負い、特に全国総体1回戦の広島皆実戦では試合開始直後に先制点を決めたのを皮切りに前線のターゲットとして、仕掛け役としても躍動した。
この日は「周りの選手は良く走ってくれたんですけど、自分のところでボールが収まらなくて、前半にチャンスは1回だけあったんですけど、それも外してしまって前半を0-2で終えてしまったことが(敗因として)一番大きいかなと思います」と反省。チームのために最も貢献できる部分がボールを収めるところだと自認しているが、この日は青森山田の186cmCB菊池流帆の前に何度も跳ね返されてしまう。ただ、「自分のところで収まらないとチーム全体がキツくなる」と臨んだ後半は泥臭く身体を張って奮闘。そして0-2の後半25分にはMF椎橋慧也からグラウンダーの縦パスを受けると、鋭いターンでDFを振り切って右足で追撃ゴールを決めた。
「あそこのシュートは練習でも何本かやっているシーンだった。自分の問題なんですけど調子も悪かったので、普通にやったらダメだと思った。だから無理やり、強引にゴリゴリいった感じでしたけれど、あれは入って良かったです」。前半からボールが収まらず、空中戦でも勝つことができず、満足の行くプレーができない中だったが、それでもがむしゃらに戦い、意地のゴールを決めた。この後も身体を投げ出すようなヘディングシュートであわやのシーンをつくり出したが1-2で試合終了。チームの勝利に貢献することはできなかった。
磯野は敗戦を「自分の責任」と噛みしめ、朝岡隆蔵監督も「後半発破かけたらやり出したけれど、前半酷過ぎた」と指摘した。それでも指揮官の磯野に対する期待は大きい。「彼はポテンシャルある。相手は間違いなく嫌だと思います。インターハイで、今年は“彼と死ぬ”と心に決めた」と口にするほど、大器の成長を待ちわびている。ただ同時に「欲がないんですよ、彼は。こっちの期待は肩透かしくらっていた。やっと(欲が)出てきた」と苦笑するように、まだ磯野の心の火は完全に灯るまでは至っていない。
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