1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[総体]「後半に頑張れるチーム」水戸商、2点ビハインド跳ね返して鹿島学園にPK戦勝利!!:茨城

ゲキサカ / 2015年6月18日 0時59分

 延長戦ではスコアは動かず。鹿島学園は昨年の全国総体で先発を務めていたMF年代快人(3年)を延長後半開始から投入したことでボールの流れが良くなった。終了間際の11分にはMF小長井大夢(2年)のスルーパスからFW岡野宏希(3年)が決定的な左足シュートを放ったが、水戸商GK大内昴(2年)がセーブ。水戸商も直後に谷田部がチャンスを迎えたが、GK江藤将司(3年)に阻まれて試合を決めることができなかった。

 試合はPK戦へ突入。互いに2人ずつが決めて迎えた3人目、先攻の水戸商・篠原が決めたのに対し、後攻・鹿島学園GK江藤のシュートはGK大内に止められてしまう。4-3で迎えた5人目、水戸商は「気持ち強いんですよ、アイツ。(負傷などでキッカーが)1人欠ければアイツ5番にしようと決めていた」(佐藤監督)という強心臓の1年生DF會澤が右足でゴールを破って決着。水戸商が強豪対決を制して全国に王手を懸けた。

 0-2から挽回して勝利した水戸商。後半に相手を上回り、白星に繋げた戦いぶりは彼らが理想とする姿だった。岡野は「自分たちは『後半に頑張れるチーム』を目指して関東(大会予選)終わってからつくり上げてきている。みんな頑張ってくれて嬉しい気持ちですね。自分が1年生の時の3年生の試合で、その時もカシマスタジアムで鹿島学園と戦った時に2-0で勝っていたんですけど延長戦で2-3で負けてしまって、そこからずっと走れるチームで最後に頑張れるチームを目指してきた」と説明する。この試合、3年生の先発は岡野と鈴木、そして右SB田中拓巳の3人だけ。技術、崩しの多彩さなどは県内2冠を達成した昨年を下回るが、それでもトレーニングでショートスプリントを繰り返して体力を強化し、「チーム力の高さと、最後まで頑張れる選手がいる」(岡野)という今年は水戸商らしく走り勝つことのできるチームになっている。

 3試合連続となった延長戦でも体力負けせずに勝ち抜いた水戸商が、次は決勝戦に臨む。谷田部は「いろいろな人の支えがあってやらせてもらっている。失うものは何もないという気持ちで、(自分たちは)弱いとか言われていたんですけど、ここまで来たら関係ないので、気持ち出して頑張りたいと思います」と宣言。79年に全国総体優勝を成し遂げている茨城の名門は、走り勝って23回目の全国切符を掴む。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2015

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください