1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[選手権予選]洛北が2年ぶりの決勝進出、現校名で“最後の”選手権戦う伏見工振り切る:京都

ゲキサカ / 2015年11月13日 7時30分

 一方、勝利した洛北は優勢だった後半に追加点を決められなかったのは課題だが、実力を見せ付けての決勝進出となった。ただ、前田監督は「厳しい試合だった。伏見工業はそうした(最後の大会という)思いを全てこの試合にぶつけてきた」と振り返る。実際に試合中、PK戦になれば出番となる控えGK神田翔一郎(3年)の投入準備を進めていたという。そうした相手に対して結果を残せるのは、洛北もまた、チームが一体となって今大会を勝ち進んでいるからに違いない。キャプテンの大川聡一郎(3年)は「(4回戦の)東山戦が山だった。あそこで勝てて自信がついた」。MF山岡宏明(3年)も「(ベンチ外の)1、2年も含めて、あれでチームが一つになった」と語っている。退場者を出しながらも優勝候補の一角をPK戦の末に破った試合が、今の洛北の原動力となっているのだ。

 今季は長年、チームを指導してきた山岡宏志・前監督が転任。公立校なので人事異動は避けられないとはいえ、他校の指導者たちも驚く青天の霹靂からのスタートだった。新たに就任した前田監督は、前任者のスタイルがチームに浸透していること、自身の合流が新人戦を終えた3月末からとなったことも考慮して当初は下の学年の指導に当たり、Aチームは以前から在籍して選手のこともよく把握している吾郷隆平コーチらに任していた。転機が訪れたのは6月。総体予選で久御山に1-4と大敗し、チームは自信を失いかけていた。周囲からの声や後押しもあって、そこから前田監督が本格的に指揮を執ることになる。当初は選手から反発する様子も伺えたが、夏の遠征で「失点が減っていった」(大川)など手応えを感じる試合を積み重ねていき、徐々にまとまりが出てきた。同時に右SBだった山岡をボランチへ、FWだった藤八鴻我をCBで起用するなど、「選手の持ち味をより発揮できるように」(前田監督)大胆なコンバートも実行。準決勝のスタメンの約半数が、夏以降に新たなポジションでプレーしている。紆余曲折を経てたどり着いた決勝戦の舞台。“京都橘有利”の下馬評を覆してやる――そんな雰囲気が今の洛北には充満している。

(取材・文 雨堤俊祐)組み合わせ抽選会は11月16日!!
運命の抽選会を今年も日テレジータスでは、生中継で放送。
高校サッカーの新たな歴史に名を刻むのは、どの高校か!?戦いは既に始まっている。組み合わせ抽選会は11月16日!!
運命の抽選会を今年も日テレジータスでは、生中継で放送。
高校サッカーの新たな歴史に名を刻むのは、どの高校か!?戦いは既に始まっている。
「夢の選手権」への切符をかけて、各地で続く熱い戦い「地区予選」!
日テレジータスでは、北は北海道から南は九州・沖縄まで47都道府県予選の決勝戦を全て放送。 「夢の選手権」への切符をかけて、各地で続く熱い戦い「地区予選」!
日テレジータスでは、北は北海道から南は九州・沖縄まで47都道府県予選の決勝戦を全て放送。
※↑別サイトへ移動します▼関連リンク
【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください