3回戦で長崎総科大附と対戦の青森山田は自分たちのペースに持ち込み、最注目FWを封じて勝つ

青森山田高GK坪歩夢が飛び出しからセーブ(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.2 全国高校選手権2回戦 青森山田高 5-0 草津東高 フクアリ]

　大会2連覇を目指す青森山田高はMF住永翔前主将(現明治大)をはじめとする前回日本一メンバーも応援に駆けつけた初戦を5-0で快勝。3回戦(1月3日)では大会ナンバー1ストライカーの呼び声高いFW安藤瑞季(3年)擁する長崎総合科学大附高と戦う。

　強烈なハイプレスと安藤、FW荒木駿太(3年)、FW中村聖鷹(3年)の3トップを中心とした攻撃力が脅威の長崎総科大附戦へ向け、青森山田の黒田剛監督は「ヘディングとかフィジカルは相当強いチームなので、そこで怯まないようにしたいなと思うし、ボールを上手く動かせれば、また相手のアプローチを回避できれば我々のペースに持っていけると思う。冷静にきちっと判断させながらプレッシャーを受けない形でボールを動かしたい」とプランを口にしていた。

　2試合連続ゴール中の安藤を止めることができるかも勝つための大きなポイント。この日、至近距離からのシュートを止めるなど好守で完封勝利に貢献したGK坪歩夢(3年)は「楽しみですね。自分とDF陣がどこまで抑えられるかが鍵になる」と引き締めた。

　そして「安藤瑞季選手は結構フィジカル面が強くて、抜け出しだったりを持っていると思うので、DF陣と連係取りながら、(彼を)走らせない守備だったり、シュートを打たせないところをやっていきたい」。この日、相手のランニングコースを消すことを意識し、簡単にはスピードに乗った状態でPAに入れなかったDF陣が、より集中して守って最注目FWを封じて勝つ。

(取材・文　吉田太郎)●【特設】高校選手権2017