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ハリルホジッチ前日本代表監督会見要旨:前編

ゲキサカ / 2018年4月27日 22時7分

 そしてUAEにアウェーで初めて勝った。もう一つ歴史的な勝利はブルガリア戦で、7-2で勝った。ヨーロッパのチームにそれほどの差をつけて勝つことは今までなかったことだ。いろんな意味で成功してきたのが、この3年間だった。ただ、それでもみんな満足できない。私自身は満足以上のものがあった。本当に難しいときだっただけに、これだけできたと満足できた。チーム、そしてチームを率いる人々にしても、ここ数年間、パフォーマンスという意味ではなかなか厳しいものがあった。だからこそ、私自身は今までやってきた選手に代わる選手はいないのかと探していった。そこに競争という原理を取り入れる。ベテランのお尻を叩いて、彼らが今まで以上に頑張ってくれるようにもした。この3年間でしっかりと成功を手にし、だれもが満足をした。

 そして、今度は第3ステージに入るわけで、それがW杯。私が就任したのは、何と言ってもW杯があるからこそ。そこで海外遠征を2回行い、その際に世界における最高峰のチームとの試合をセットした。まずは去年11月の海外遠征、そして今年3月の海外遠征。私の頭の中では、W杯に向けての調整だと思っていた。特に中盤とFWについて、何か良い解決策はないかと探していた。W杯が要求してくるもの、つまりW杯でしっかりとパフォーマンスが出せるものを求めていた。今まで以上に選手というものが幅広い力を持ってプレーできるようにと考えた。だから、結果のことはあまり頭になかった。ブラジルは世界一のチーム。それに対して良い結果、すごい結果を出せるとは思わなかった。あくまでも、そういう試合で経験を積ませることができたらと思った。ブラジル戦、ベルギー戦、マリ戦、ウクライナ戦の結果は満足いくものではないかもしれない。しかし、たくさんの教訓を引き出すことができた。

 例えば、ブラジル戦では後半に(オフサイドで取り消された場面を含め)2回のゴールシーンがあった。ここ数年間のいろいろな試合を見てほしい。ブラジルから2点取ったチームはあるのか。前半20分はひどい状態だったのにだ。ハーフタイムでロッカールームに戻ってきたとき、ハイレベルな相手に対してどうすればいいかという話をした。だから、試合のあとは選手たちを大いに褒めた。ベルギー戦はほぼ完璧といえる試合だった。負けたが、ドローにでも、もしかしたら勝ってさえいた試合だった。私としてはうちの代表チームは組織力があって、そして自分たちのプレーでしっかり支配できていたので、満足していた。

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