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ハリルホジッチ前日本代表監督会見要旨:前編

ゲキサカ / 2018年4月27日 22時7分

 サッカーという意味で(今年3月の)ベルギー遠征はそんなに良くなかったかもしれないが、いろいろなデータ、情報を引き出すことができた。本当ならレギュラーでいる選手が7、8人、チームにいなかった状況でもあった。パフォーマンスが良くない選手もいるなと見て取り、私の頭の中でどうすべきかと考えた。11月の最初の合宿のときは28人の選手を呼び、2回目の遠征のときは22人プラスGK2人。つまり選手たちを試していた。最後に中島を呼んだ。みんなにしてみれば心配だったかもしれないが、とても良い選手。つまりはW杯への調整であって、自分が何を求めているかは、私自身分かっていた。私自身もいろいろと満足していたし、選手についての情報、データもゲットしていた。そして次に来るのが、一番重要な23人の選手を選抜することだった。そこでこういった問題が始まった。

 いろいろな情報が私の耳には入ってきたが、あくまで自分の仕事だけに専念していた。そのときにやるべき試合、プレーになっていなかったと言う人もいた。こうした合宿をして、1か月調整をかけて、何でこんなにも問題が出てこなければいけないのか。なぜ、会長にしても、西野さんにしても『ハリル、問題があるぞ』と一度として言ってくれなかったのか、本当に一度として何かがあっても、だれも何も言わなかった。西野さんが私に何か言おうとしていた。マリ戦の後、私はパリに行ってフランス対コロンビアを見た。その後、ベルギーのリエージュに戻ったのが午前4時、5時と、ものすごく遅い時間だった。そこでちょっと話がきた。『一人の選手があまり良い状態ではない』と。私は『分かっています。それについてはあとで解決できる』と言った。残念ながら、そこでいろんなことが起こり、会長がたくさんの選手、コーチといろいろと連絡を取った。私とともにいたのがジャッキーやシリル、そしてGKコーチだった。何が起こったのか、ジャッキーというコーチにも説明がなかった。私にとってもそれはビックリしたことであり、私と一緒にやっているコーチにとってもビックリだった。

 そして、4月7日に会長からパリに呼び出しがあって、何か分からずにホテルに出向いた。『こんにちは』と挨拶をして、腰を掛けると、『ハリルさん、これでお別れすることになった』という話があった。最初はジョークだろと思った。1分経って会長に『なぜかおっしゃっていただけるか』と伺った。つまりはコミュニケーション不足と。そこで、私はもっと怒りというものが沸き立ってきた。『どの選手と、だれと』と聞くと、『全般的に』という答えだった。その部屋からは5分経って出た。私は動転して、何が起きたのか分からなくて、私と一緒にやっているコーチに電話した。一人はイングランドにいて、もう一人はドイツにいて、選手たちの視察をしていた。それで、『もう家に帰りなよ。終わったからな』と言った。コーチの反応がどうだったかということはご想像下さい。

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