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[デンチャレ]日本高校選抜の2年生MF名和田我空(神村学園)は環境、相手関係なく技術力を発揮。欧州でも成長し、「止められない選手」に

ゲキサカ / 2024年3月3日 9時14分

後半、日本高校選抜MF名和田我空(神村学園高2年)が右足を振り抜く

[3.2 デンチャレ U-20全日本選抜 1-0 日本高校選抜]

 ピッチコンディションの悪さも、大学トッププレーヤーたちとの戦いも逸材MFの技術力に影響はなかった。日本高校選抜MF名和田我空(神村学園高2年)は大学生の地域選抜大会、デンソーカップチャレンジを通して一際目立つ動き。大会を通じてボールロストが少なく、DFのマークを外して決定的なシュート、ラストパスへ持ち込んでいた。

 特にグループリーグでは強風と荒れた芝、そして大学生の強度に各選手が苦しんでいた。だが、名和田はボールをピタリとコントロール。抜群の巧さを見せる名和田の下へ自然とボールは集まり、攻撃の中心になっていた。「あれがあったから今ここでやれてるのかなっていうのは思います」と語ったように、U-17ワールドカップの経験も大。小柄だが、緩急自在のドリブルで大学生の足を止めて寄せさせず、1人、2人とかわしてゴールへ迫る力も見せていた。

「初戦で自分の今大会のフィーリングとかを確かめて、ボールもしっかり収まることができて、調子的には良いのかなと思いました。まずはマイボールにして、チームを押し上げるっていうのを意識してたんで、奪われる回数もやっぱり少なかったですし。そういう部分では、自分の良いところ出たのかなっていうのは思います」。

 ただし、関東選抜A戦では自分の得意な形から放ったシュートが枠上へ。また、ラストパスを引っ掛けてしまうなど、得点、アシストを記録することができなかった。後半28分から出場したU-20全日本選抜戦もボールを落ち着かせ、ゴール前の崩しにも係わっていたが、ゴールをもたらすことはできていない。

「決め切れませんでしたし、やっぱり通すところも通し切れなかった部分もあったので、そういうところはほんとに突き詰めていきたい。やっぱりレベルが高くなった時に、関東選抜Aとかパワフルでしたし、そういう相手に打てるところでやっぱり打ち切れなかったりっていうのもあったので。まだまだだなっていうのは思いました」。ピッチコンディションの言い訳は一言も発しなかった。

「ピッチを言い訳にできないので。こういうピッチでやることもありますし、海外行ったら尚更あると思うんで、やっぱり本当にこの技術っていう面では言い訳せず、こういう部分でもやらないとなっていうのは思います」
 
 今年の目標は「ほんと日本一を目指してるので、まずはそこを取りたいですし、個人としてはほんとに止められない選手だったり、相手にとって脅威になれる選手になりたい」と掲げている。本格的なシーズン開幕を前に、欧州遠征メンバー選出が濃厚な日本高校選抜で少しでも多くのことを吸収する。

「高校選抜のヨーロッパ遠征は試合時間が短く、25分ハーフなので、その中で強度高くやり続けるってことはやっぱり大事。時間短いですけど、ほんとに自分の強度を高くするっていう部分では、海外の選手とやれるっていうことを凄く楽しみにしてるので、ほんとに色んなところをトライしていきたいなって思います」と力を込めた。進路や今季から実施される日本サッカー協会(JFA)推薦の「特別指定選手」選出、 Jデビューの可能性のニュースも注目されているが、まずは自分のため、神村学園のためにブレずに成長を目指す。

(取材・文 吉田太郎)

●第38回デンソーカップチャレンジサッカー福島大会特集

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