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「早く資産を増やしたい」…インデックスでも米国株でも「勝てなかった」投資家が3年9ヵ月で5,975万円稼いだ〈とっておきの投資術〉とは

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年3月2日 11時15分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

株式投資で財産を築くには、元手となる資金とたくさんの勉強が必要なのは当然のこと。しかし、それらを最小限にして、最短で利益を得られる方法があるかもしれません。『トイレスマホで「無限10倍株」 3年9ヵ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)の著者であり、兼業・個人投資家のテンバガー投資家X氏が、「少ない元手で」「時間がなくても」ローリスクハイリターンをねらえる究極の投資術を紹介します。

「自分に合う」投資がなかなか見つけられない…

株式市場には常に、ブームともいえるようなさまざまな波がやってきます。たとえば、2023年は、ChatGPTをはじめとする生成AIやアフターコロナの経済正常化、ラグビーワールドカップといった投資テーマで、関連銘柄の株価が盛り上がりました。こうした投資テーマは、息の長いものもあれば、あっという間に終わってしまうものもあり、常に入れ替わっています。

それまでの僕も、有機ELやADSL、ITバブルといった投資テーマの波に必死に乗ろうとしてきました。乗ったはずの波がもう終わったかもしれないと思えば、次の波を探して乗ってきたけれど、さっぱりうまくいきません。

その後、株式市場など指数に投資して市場の成長に乗るインデックス投資ブームがやってきました。これは長期的に資金を増やしていこうとする人にはとても良い投資法だと思いますが、期待できる利益は年数%程度なので、早く資産を増やしたい僕には物足りませんでした。

そして、インデックス投資ブームの次にやってきたのが、米国株投資ブームです。しかし、このブームにも乗る気にはなれませんでした。マーケット全体で見れば、米国株そのものは日本株よりも成長力があり、利益のチャンスは大きいと思っていますが、どんなサービスに大きな成長余地があるのかがわからないし、景気の動向も実感として把握することができません。

企業の情報も当然すべて英語なので細かいニュアンスがわからないし、時差もあるのでマーケットをウォッチすること自体が難しいからです。

投資におけるさまざまなブームに乗れないまま見送るうちに、こうした投資は自分には合わないのではないかと感じるようになりました。何をやってもうまくいかないし、持続可能とも思えませんでした。

それでも、投資をやめることは考えられなかったので、細々と継続はしていました。今思えば、仕事が忙しかったこともあり、大金を投じるようなことはなかったのが不幸中の幸いだったかもしれません。もし、自分に合わない投資に大金を投じて勝負に出ていたら、致命的なダメージを受けていたでしょう。

人気の「IPO投資」にもチャレンジしたが…

うまくいかなかった投資の中には、IPO投資もありました。IPOとは、Initial Public Offeringの略語で、上場していない企業が証券取引所に新しく上場して株を投資家に売り出し、株式を自由に売買できるようにすることです。IPO投資は、企業が新規に上場するタイミングでその株を手に入れる投資のことで、日本語では「新規公開株投資」などといわれます。

新規上場する際には、個人投資家が証券会社を通じて上場する前にその株を買う権利を手に入れることができます。このときの価格が「公開価格」です。公開価格は、IPOをサポートする主幹事証券会社が決定するもので、適正と考えられる株価から2~3割ほど割引した価格で設定されるのが一般的です。

万が一にも売れ残るようなことがあれば証券会社が損をしてしまうので、投資家が割安感を感じる程度の価格を設定するのです。

この権利を得ることができれば、割安に設定された公開価格で株を手に入れることができます。市場で最初につく株価である「初値」は、公開価格より高くなるのが一般的なので、初値ですぐに売却すれば、多くの場合それだけで簡単に利益を出すことができるのです。

人気のIPO銘柄になると、公開価格の数倍の初値がつくケースもありました。IPO投資は大きなリスクを取らなくても大きなリターンが期待できるため、当時からとても人気があったのです。

しかし、IPO時に証券会社から配分される株数は限られています。その権利はきわめてレアで、なかなか手に入れられません。証券会社は多くの資産を投資してくれている得意客に配分するか、抽選を実施して当たった人に配分する方式をとっています。前者はある程度の資産を持っていないと難しいため、抽選に応募することになりますが、この倍率は非常に高く、なかなか当選しません。

僕は抽選にせっせと応募していましたが、初値の高騰が予想される人気銘柄の抽選にはかすりもせず、結果は落選ばかり。営業担当者がついてくれるような対面の証券会社の上客であれば、魅力的なIPOを回してもらえるのでしょうが、当時の僕にそんな資力はありません。

まれに当選することもあったのですが、うまい話はないものでそれは不人気銘柄。初めて当選してワクワクしながら上場日を迎えると、初値は公募価格を下回るまさかの「公募割れ」。せっかく当選したのに、上場した瞬間から損失を出す有様でした。

IPOであっても必ず初値で儲かるわけではなく、銘柄の成長性が乏しくて人気がなかったり、大型の上場のために売り出す株式数が多すぎたりする銘柄は良い初値がつかず、公募価格を割ってしまうこともあるのです。

人気銘柄に当たればかなりの確率で儲かるけれど、そもそも抽選に当たりません。IPO投資も結局は、実現可能性に乏しいのだとがっかりしていたころに出会ったのが、「IPOセカンダリ投資」でした。IPOセカンダリ投資は、当選しなくてもIPO銘柄に投資できる手法です。

今振り返れば、この手法が僕に最もフィットする投資だったのでしょう。この手法に出会って以降、10年以上にわたってパッとしなかった僕の投資パフォーマンスは、突然うなぎのぼりに上昇を始めたのです。

個別株投資より「ローリスクハイリターン」

いくら興味を持っていても、抽選に当たらなければ参加すらできないのがIPO投資です。せっせと応募し続けても落選ばかり、やっと当たったと思ったら公募割れという結果が続いて意気消沈していたころ、たまたまネットメディアで見かけたのが、個人投資家で人気ブロガーでもある弐億貯男さんのインタビュー記事でした。

弐億さんは会社員として働く兼業投資家です。投資にあまり時間をかけられない彼ですが、そのハンドルネームの通り、2億円の資産を40代で築くことに成功しました。それを実現した手法のひとつが、IPOセカンダリ投資だったのです。

IPOセカンダリ投資とは、上場した後のIPO銘柄を株式市場で買って投資する手法のことです。割安に設定された公開価格でIPO銘柄を手に入れるのは、前述の通り人気が高すぎて至難の業なのですが、セカンダリ投資なら抽選に当たらなくても、上場してから株式市場で買えばいいだけなのでだれでも手がけられます。

しかも、IPOでは、たとえ当選しても100株だけということも多いのですが、セカンダリ投資なら資金額が許せば好きなだけ買うことができます。手持ちの資金が少なくても、信用取引を使えば資金の約3倍の取引もできます。その分リスクは高まりますが、それを厭わなければチャンスは大きく広がるのです。

IPOセカンダリ投資に強い興味を感じた僕は、試しに3年前から直近までにIPOした銘柄をすべて洗い出し、上場後の値動きを調べてみました。

すると、まだ上場してから2~3年しか経っていないにもかかわらず、すでに株価が5倍ぐらいに成長している銘柄がいくつもあったのです。

たとえば2016年にIPOした銘柄の場合、アトラエ(6194)は2年で3倍以上になっていますし、セグエグループ(3968)は半年で2倍、ストライク(6196)も2年で3.6倍、フィル・カンパニー(3267)は1年で5倍近くまで上昇しています(いずれも分割考慮後)。

日本の株式市場には4,000近い企業が上場しています。そんなにたくさんある銘柄の中から、株価が何倍にも成長する銘柄を探すのは、忙しい自分にはかなり難しいのではないかと感じていました。

しかし、IPO銘柄であれば、年にせいぜい90〜100銘柄程度。季節的な偏りはあるものの、平均すれば毎月8銘柄前後です。それぐらいの企業数であれば、仕事と子育てに忙しい自分でもその成長性を見極めることができるのではないか。4000銘柄は無理でも、100銘柄の中から1年かけて大化け候補を探し出すのは、それほど難しくないと思ったのです。

何より、兼業投資家である弐億さんがIPOセカンダリ投資について、「さほど時間をかける必要がなく、通常の個別株投資に比較してローリスクハイリターン」と紹介しており、実際にこの手法で巨額の富を築いています。これまで多くの失敗を重ねてきた自分にとっても、IPOセカンダリ投資はトライしてみる価値は大きいと確信しました。

テンバガー投資家 X 個人投資家

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