五木寛之氏テーマ別作品集の第3弾が登場!戦争・革命・民族の哀愁を伝える歴史ロマン小説6篇を収録
IGNITE / 2024年3月13日 16時0分
東京書籍は、3月1日(金)に、書籍『五木寛之セレクションⅢ「異国ロマンス集」(五木寛之著)』を発売した。
同書は、五木寛之氏初のテーマ別作品集『五木寛之セレクション』の待望の第3弾。戦争・革命・民族の哀愁を伝える、歴史ロマン小説6篇を収録する。
五木寛之氏のテーマ別作品集の第3弾は異国ロマンス集五木寛之は、1932年(昭和7年)9月福岡県生まれ。早稲田大学ロシア文学科中退後、PR誌編集者・作詞家・ルポライターなどを経て、小説家デビュー。1967年『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、76年『青春の門(筑豊篇ほか)』で、第10回吉川英治文学賞を受賞した。
その代表的な著書としては、『朱鷺の墓』『戒厳令の夜』『風の王国』『蓮如』『風に吹かれて』『大河の一滴』など多数。翻訳に、リチャード・バック氏『かもめのジョナサン』、ブルック・ニューマン氏『リトルターン』などがある。
そんな五木氏の作品を集めた書籍『五木寛之セレクション』の第3巻目は、「異国ロマンス集」として、ソ連の国境地帯カレリアの哀しみ、ソフィアの村に残された聖像画・ロシアイコンなど、戦争と革命、民族の哀愁を伝える歴史ロマン小説6篇を収録。白夜の街に繰り広げられる、愛と運命の物語を楽しみたい。
また、巻末には、四方田犬彦(ヨモタ イヌヒコ)氏との対談解説を掲載する。四方田氏は、東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。長らく明治学院大学教授として映画学を講じ、コロンビア大学、ボローニャ大学などで、客員教授・客員研究員を歴任した。
近著として『親鸞への接近』『詩の約束』『われらが〈無意識〉なる韓国』、『愚行の賦』『さらば、ベイルート』。詩集に『わが煉獄』『離火』。小説に『すべての島を放つ』『夏の速度』『戒厳』。翻訳にボウルズ氏、サイード氏、パゾリーニ氏などがある。
さらに、投げ込みの月報には、五木氏の書下しエッセイ、同時代評論として福島申二氏、川崎洋氏の評論も掲載する。
『五木寛之セレクションⅢ【異国ロマンス集】』の収録作品『霧のカレリア』(1967年)は、かつてフィンランドとソ連の国境地帯であったカレリアで、領土を奪われた民族の哀しみと誇りを描く。
『ソフィアの秋』(1968年)は、ブルガリアの首都ソフィアの村に残されたロシアイコンをめぐるロマンと幻想。
『夏の怖れ』(1967年)は、ムンクの叫びに死の戦慄を覚えるノルウェー娘のジュリーを通して、ドイツに抵抗した家族の悲哀を描く。
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