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「フレッシュプリキュア!」15周年 シリーズの“ターニングポイント”となった伝説のプリキュアを振り返る

ねとらぼ / 2024年4月25日 18時5分

●キャラクターデザインの革新性

 また、キャラクターデザインの大胆さもフレッシュプリキュアの特徴の一つです。

 これまでよりも頭身を上げ、スタイルも良い。ブーツではなく高いヒールを履き、スカートの中もスパッツではなく全員がフリル。拳を守る「ナックルガード」もないなど、従来のプリキュアとは異なるそのスタイリッシュさに当時のプリキュアファンは魅了されました。

 「フレッシュプリキュア!」のキャラクターデザインを担当した香川久氏は、当時「ふたりはプリキュア」しか見たことがなく、プリキュアの「お約束」を知らなかったことが、逆に革新的なデザインにつながった、と後に語っています。

香川 いままでの『プリキュア』からは頭身をあげてほしいという梅澤プロデューサーからのオーダーがあって、キャラクターも「いままでのシリーズと変えても良い」という話でした。挑戦的なオーダーだったので、僕にとっては嬉しいことでしたね。過去の『プリキュア』シリーズに関わってなかったし、作品自体も『ふたりはプリキュア』しか見たことがなかったんです。でも『フレッシュプリキュア!』ではそれがよかったですよね。過去にとらわれることなくキャラクターデザインが出来たと思います。スパッツを履いているとか、拳にナックルガード的なものを付けているとか、そういう『プリキュア』シリーズの決まりごとのようなものを知らなかったし、周囲から言われたこともなかったんです。ぴあ『プリキュアぴあ』(P100~101)

香川 あと今回の新しいことというとプリキュアがスパッツを履いていないんです。でも、アクションをするのでスカートの中身が見えないようにしないといけない。フリルでうまく見えないように描いてます。健康的なセクシーさは大事だと思っていました。ぴあ『プリキュアぴあ』(P100)

 香川氏の言うように「健康的なセクシーさ」をまとったキャラクターは、子どもたちはもちろんのこと、多くのオトナプリキュアファンを魅了し、「プリキュアとはこういうものでなくてはならない」という固定観念も払拭(ふっしょく)、以降もプリキュアでも多種多様なデザインが採用されることへとつながっていったのです。

●当初はゲッターロボを意識?

 余談ですが、香川氏の中で「フレッシュプリキュア!」は「ゲッターロボ」のイメージが強かったようですね。

香川 最初は、僕の中では女の子向けというより「ゲッターロボ」のイメージが強かったです。――おお、永井豪先生原作のロボットアニメですね。バリバリに男の子向けですが。香川 赤、青、黄のイメージです。もちろん「ゲッターロボ」のキャラクターの性格をそのままというわけではなくて、あくまで色のイメージですけどね。“蒼乃美希”も“山吹祈里”もクールでも巨漢でもないですから(笑)。ぴあ『プリキュアぴあ』(P100~101)

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