【海外発!Breaking News】13年間飼育放棄されたヨークシャー・テリア、新しい飼い主が見つかるも安楽死に(英)<動画あり>
TechinsightJapan / 2017年12月15日 6時0分
どんなペットを飼うにしろ、飼い主は最期まで責任を持って世話をするのが当然の義務である。しかしペットを虐待し、飼育放棄する飼い主はあとを絶たない。このほど英ウェスト・ミッドランズで長年にわたりペットの犬の飼育放棄をしてきた男が逮捕され、永久的にペットの飼育禁止令が言い渡された。英メディア『Metro』『Mirror』などが伝えている。
ウェスト・ミッドランズのウィレンホールに住むポール・パドモア(58歳)は、飼っていたヨークシャー・テリアの“ポピー”(13歳)を生まれてから一度もグルーミングすることなく、飼い主としての義務を放棄していた。
ポピーの毛はまるでドレッドヘアのように伸びて絡まり、それは顔や口にも覆いかかっていた。汚れきった毛は重いコートのように小さな体にのしかかり、普通に歩くことさえ困難になっていたようだ。
そんなポピーの姿を見た人が、パドモアのことをRSPCA(英国王立動物虐待防止協会:The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals)に通報した。駆けつけたRSPCAのベス・ボイド検査官は、ポピーの姿を目の当たりにした時そのあまりの酷さに驚いたという。
「ポピーは、体中がひも状になった毛で覆われていました。歩くこともままならなかったようです。さらには爪も伸びきっていました。最初、ポピーは攻撃的でしたが、私たちが獣医師のところに連れて行き治療を受けさせると、すっかりおとなしくなり扱いやすくなりました。13年も飼い主に放ったらかしにされて、明らかに不愉快な思いをしてきたのでしょう。こんな状態でペットを放置することに、何の言い訳も通用しません。せっかく生まれてきたのに、生きる価値を奪われたも当然です。」
通報後、RSPCAスタッフに救出・保護されたポピーは綺麗にグルーミングされ、その体からは長さにして34cm、重さ2kgのドレッドヘアの塊が刈り取られた。その後、新しい飼い主が見つかり引き取られていったポピーだったが、負った脊髄損傷が悪化し、残念ながら安楽死となってしまった。
「せっかく新しく優しい飼い主のもとへ引き取られたのに、本当に残念です。でも、少なくとも数週間はポピーは幸せだったと思います」とボイド検査官は語っている。無抵抗なペットを無残にも飼育放棄し逮捕・起訴されたパドモアは、12月4日、バーミンガム治安裁判所でポピーに対する飼育放棄の罪を認めた。これにより、パドモアには永久的にペットの飼育禁止令が下されたほか、6週間の地域奉活動、100ポンド(約15,000円)の裁判所費用に加え85ポンド(約13,000円)の課徴金支払いが命じられた。
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