1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

2023年第4四半期の実質GDP成長率は前期比で横ばい(ポーランド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月12日 13時0分

添付資料PDFファイル(102 KB)

ポーランド中央統計局(GUS)は2月29日、2023年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率(季節調整済み)が前期比0.0%で横ばいだったと発表した(添付資料表参照)。第3四半期は1.1%と回復したものの、当期は再び減少した。前年同期比の成長率は、貿易収支の黒字と国内需要の減少などを背景に1.7%だった。なお、GUSが2024年1月31日に発表した速報値によると、2023年通年のGDP成長率は0.2%で、2022年の5.3%より縮小した。

第4四半期のGDP成長率(前期比)を需要項目別にみると、輸入(18.2%増)、輸出(13.8%増)および総資本形成(5.4%増)がそれぞれ前期のマイナスからプラスに転じ、大幅な伸びとなった。国内需要全体では0.1%減で、前期(0.9%減)より減少幅は縮小したが、そのうち個人消費および政府消費支出がそれぞれ0.9%減と0.8%減で振るわなかった。

産業別にみると、製造業が前期比3.5%増と堅調な伸びを示した。建設業も1.9%増と好調だった。一方、流通・自動車修理は3.9%減と前期より9.1ポイント落ち込んだ。運輸倉庫業は0.6%減で、下げ止まりの傾向ながら3期連続でマイナス成長だった。また、3四半期連続でわずかに伸びていた宿泊業・飲食業は0.2%減と低下した。

ポーランドの大手銀行PKO銀行のエコノミストは、実質賃金が力強い伸びを示したにもかかわらず、個人消費が低迷したことに対して、消費者が新型コロナウイルス感染拡大、ウクライナ避難民などによって目減りした貯蓄を回復させようとしたとみている。また、2024年にはポーランド経済の景気回復が加速し、年末にGDP成長率が前年同期比で約5%となる見通しだ。この回復を牽引するのは、個人消費の伸びと、欧州委員会に凍結解除されたEU資金(2024年3月12日記事参照)に支えられる投資だとしている。なお、同行は2024年通年のGDP成長率を3.7%と見込んでいる。

(ニーナ・ルッベ)

(ポーランド)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください