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「始動Next Innovator 2023」、デモデーを東京で開催(東京、米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月1日 1時30分

経済産業省とジェトロ主催のグローバル起業家等育成プログラム「始動Next Innovator 2023」のデモデー(DEMO DAY)が2月17日、東京で開催された。デモデーは同プログラムの最終的な成果発表会という位置付けで、米国シリコンバレーで行われたピッチ大会で選出された6人を含む参加者10人(注1)が登壇し、ピッチを行った。

審査員はベンチャーキャピタリストをはじめとする5人。厳正な審査の上、最優秀賞に選ばれたのは、繊維機械の製造や繊維素材の生産を手掛ける圓井繊維機械の圓井仁志新規事業部長。同社は繊維製品の多くを占める石油由来の合成繊維に代わる新たな繊維として、二酸化炭素(CO2)と水素から製造したメタノール(注2)を原料とする「空気からつくる糸」POM繊維を開発した。この製品を通じて、繊維産業が抱える海洋マイクロプラスチックや石油資源の枯渇、リサイクルといった課題の解決を目指している。

優秀賞には、少額の未払いを解決するオンライン紛争解決サービス「One Negotiation(ワンネゴ)」を展開するAtoJの冨田信雄COO(最高執行責任者)、腸内細菌研究に基づいた医療・創薬を目指すメタジェンセラピューティクスの田村洋人氏が選出された。

写真 「デモデーにおけるピッチの授賞式(ジェトロ撮影)

「デモデーにおけるピッチの授賞式(ジェトロ撮影)

「始動 Next Innovator 2023」開催概要

9期目となる今回は、335人の応募の中から1次選抜を通過したメンバーが、2023年9~12月に行われた全13回の国内プログラムに参加。専門家によるレクチャーやメンタリングを通して、事業プランのブラッシュアップに努めた。さらに、国内プログラム参加者の中から選抜されたメンバーが1月に米国シリコンバレーに渡航し、8日間の現地プログラムに参加した。今回は大企業やディープテック領域に取り組む企業の参加者が多い点が特徴的だった。

シリコンバレーでの現地プログラムでは、現地のベンチャーキャピタル(VC)などによる講演、インキュベーション施設や現地のスタートアップへの訪問に加え、過去のプログラム参加者やメンターらとのネットワーキングも盛んに行われた。

(注1)シリコンバレー渡航者から6人、国内プログラム参加者から4人の計10人。

(注2):2021年に三菱ガス化学が二酸化炭素(CO2)と水素からメタノールを製造することに成功。将来的には空気中のCO2からメタノールが生産されることが期待される(出所:圓井繊維機械)。

(近藤千花子)

(東京、米国)

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