2019年式のクルマだけ「めちゃ高く売れる」!? 「ランクル」「アルファード」だけじゃない! 5年落ち中古車が人気の「理由」とは
くるまのニュース / 2024年3月13日 19時10分
クルマを下取りや買取りに出す場合、査定額は中古車の流通相場がベースとなりますが、ある特定の年式に人気が集まる現象があるといいます。それは何故でしょうか。
■中古車の流通相場は国内のみならず海外での人気も反映していた
中古車でも高い人気を誇るトヨタ「ランドクルーザー」や「アルファード」は、下取りの高額査定が期待できるクルマとして知られ、4、5年が経過したモデルでも、かなり程度が良いクルマなら新車価格並みの取り引きが行われることすらあるといいます。
しかしそうした超人気モデル以外にも、ある条件が整うことで高査定が出るケースがあるといいます。どういう理由でしょうか。
高額査定が期待できるクルマとして、中古車の流通相場に精通する中古車買い取り店のスタッフA氏は、次のように説明します。
「中古車の流通相場において、今年2024年は次のモデルが注目されます。
主なモデルとしては、レクサスの4代目『RX300 Fスポーツ』(2019年式)や、ホンダ5代目『CR-V EX・Masterpiece』(2019年式)、トヨタ初代『C-HR』ハイブリッドモデル(2019年式)、トヨタ2代目『ヴェルファイア』(2019年式)、トヨタ4代目「ランドクルーザープラド」(2019年式)などが挙げられます」
すでに一目瞭然ですが、「2019年式」であることが重要なポイントだというのです。
代替などで下取り・買取りに出されたクルマ(中古車)の多くは、中古車業者専門のオークション(市場)に出展され、取り引きされます。
そこから国内の販売店が仕入れて中古車として販売されるほか、海外の国へ輸出されていくものも多くあり、こうした様々な取り引きによって中古車の相場が形成されていくのです。
そしてあまり知られていないことですが、海外の国ではそれぞれ、クルマの輸入に関して規制を設けていることが多く見られます。
例えば「製造後●●年経過したものでなければならない」「下回りにサビがあるクルマは輸入できない」など、様々な基準が設けられています。
したがって中古車オークションの相場は、輸出されていく国での当該モデルの人気に加えて、輸入規制にも大きく左右されるのです。
日本の中古車が輸出されていく主な国は、パキスタンやバングラデシュ、マレーシアなどが挙げられます。
これらの国は日本と同じく、左側通行・右ハンドルの国であり、中古でも質のいい日本の中古車の需要が非常に高いとされています。
例えばパキスタンやバングラデシュでは「製造年から5年落ちまで」という輸入規制が、マレーシアでは「初度登録からの経過月数が12か月から59か月まで」という輸入規制がそれぞれあり、どちらも5年目あたりがポイントになってくるのです。
そのため今年2024年は、2019年式の中古車が狙い目となるワケです。
もちろんこれよりも新しい年式であれば(12か月経過しないといけないマレーシア以外は)輸入が可能なのですが、輸入規制にかかるギリギリの年式のほうが、現地の自動車取得税などが安くなるという事情もあり、人気が集中するようです。
より高い下取り・買取り相場を狙うならば、やはり規制年式のギリギリを攻めたいところです。
ただし輸出には時間がかかるため、規制がかかる数ヶ月前が狙い目といえます。
※ ※ ※
もちろん2019年式であれば何でもいいというわけではなく、現地で人気のある車種であることも必要となります。
前出の買い取り店スタッフA氏によれば、2019年式というシバリのほかにも、人気の高い中古車について教えてくれました。
例えば、先代アルファードやヴェルファイア(30系)、現行「ハリアー」(80系)、先代「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」(80系)、現行「カローラクロス」(ハイブリッド)、レクサス「RX」、ホンダ現行「ヴェゼル」などは、高額査定が期待できるといいます。
クルマを購入するときにも、今回のような下取り情報は役立つはずなので、ぜひ参考にしてみてください。
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