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北陸新幹線より重要!? 長野~福井を直結「中部縦貫道」完成すればどう便利になるのか 完全無料の「東海北陸道~福井」全通はもうすぐ!? 工事の進捗は

くるまのニュース / 2024年3月14日 16時40分

高規格道路「中部縦貫道」のうち、岐阜県と福井県をつなぐルートが、全通まであとわずかとなっています。どんなルートで、開通すればどう便利になるのでしょうか。

■東海北陸道と北陸道をつなぐ最終区間「大野油坂道路」完成近し

 北陸新幹線の金沢~敦賀の延伸区間が、いよいよ2024年3月16日に開業を迎えます。
 
 いままで福井県には新幹線が通っていませんでした。東京など首都圏から、福井県が「電車1本」で行けるようになり、距離感がグッと縮まることになりそうです。

 ところで、福井は高速道路で行くにも遠く、滋賀県や富山方面からぐるっと回り込むしかありませんでした。

 一般道路では、東海北陸道の白鳥IC(岐阜県郡上市)からまっすぐ西に進んで福井市内へ行く、国道158号のルートがあります。しかし信州・高山方面からの短絡ルートとはいえ、この岐阜・福井県境の山越えは厳しく、長い長い狭隘(きょうあい)な急カーブ道路は、ドライバーを疲弊させてきました。

 しかし、この「東海北陸道~福井市街」のルートで、高規格道路の整備が進んでいます。「中部縦貫自動車道」です。

 中部縦貫道は、長野県松本市で長野道から西へ分岐し、上高地・高山を経由して、白鳥から福井市街へ直結する計画の高規格道路で、国道158号のバイパスとなります。開通済みなのは松本市内で5kmほど、岐阜県では安房峠道路と高山市周辺、郡上市内の油坂峠道路、福井県内の大部分です。

 すべて完成すれば、首都圏から松本、上高地、高山、郡上、福井がまるごと高速道路でむすばれ、過酷な下道ドライブから解放されることになり、観光地間の周遊がしやすくなります。

 特に福井県にとっては、観光バスの通行も困難だった郡上~福井ルートが「新規開拓」されることになり、観光振興などに大きな期待を寄せています。

 その「東海北陸道~福井市街」が、中部縦貫道でもっとも工事が盛んな区間で、全通が間近に迫っています。

 2024年2月時点で、約60kmの福井県区間のうち、「永平寺大野道路」を含めほとんどが開通済み。残るはわずか1区間、「大野油坂道路」工区の油坂~九頭竜(延長15.5km)のみとなっています。

 福井県大野市内から山岳区間に突入する大野油坂道路は、長さ4988mの荒島第二トンネルなど難工事を経て、2023年10月についに「九頭竜湖IC」まで開通しました。ローカル線であるJR越美北線と並行していますが、終点の九頭竜湖駅まで、全線がカバーされたことになります。

 その先、油坂峠道路までも、引き続き山岳区間となります。「川合トンネル」「新長野トンネル」「大谷トンネル」と、2000m級の長大トンネルが連続します。

 そのうち新長野トンネル(2240m)は2022年12月に貫通済み。川合トンネル(2550m)はすでに掘削率が97%に達し、貫通が目前に迫っています。大谷トンネル(2853m)も掘削率は79%で、順調に進行中です。

 このように、最も時間のかかるトンネル工事はかなり大詰めの状況。それ以外はほとんど高架橋ですが、こちらも少しずつ橋脚が完成を迎えています。

 大野油坂道路の全通、つまり北陸道と東海北陸道がすべて高速道路でつながるのは「2026年春」の予定です。

 北陸新幹線の福井県延伸に先を越されたものの、期待を背負ったこの道路プロジェクトも間もなく完成を迎えようとしています。

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